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同じ “し” と読むのに、詩と詞では陰と陽くらいに印象に大きな開きがある。
そんな詞を作る依頼を今、俺は鉄の女であるAからされていた。
事態に認識が追いつかず、混乱してしまう。
「いや、でも、詩が書けるからって歌詞が書けるとは限らないよ。試したこともないし」
俺が困り顔で言うと、なんでもないように彼女は応じた。
「阿部くんなら大丈夫だと思う。よく先生に比較されるけど、頭だってすごく良いみたいだし。この部室にだって週に何度も訪れて詩を書き続けてたんでしょ、違った？」
「頭は大したことないけど……っていうか、この場所を指定してきたのもそうだけど、どうして俺がこの部室を使っていることを知ってるんだ？」
「見てたから」
「見てたって、どこで？」
「屋上から」
そのあとの彼女の説明によると、授業をサボったりしてそのまま昼休みや放課後になった時、俺がこの部屋に入っていく姿を以前より屋上から目撃していたという。
Aにみられていたなんて、思いもしなかった。
「えっと、それで……もし作詞のお願いを断ったら、俺は……」
「感違いしないで。別に詩のこととかこの部屋のことは言いふらすつもりはないから。秘密にしておきたいことって、人にはいあるものだしね。そうでしょ？」
物分かりが随分良かった。
だがそれはそれで裏がないかと不安にもなる。
「同級生と話したことなんてほとんどないから、振り回してならごめんなさい。答えは今すぐじゃなくてもいいから、考えておいてくれない？」
Aの要件はそれで終わったらしい。俺は迷いながらも、その提案に頷いた。
「あ、そうだ。あとこれ、よかったら聴いておいて」
それからAは、ギターで作曲したという音楽をメッセージで送ってくれた。
戸惑うことばかりだった。Aは歌うことじゃなくて本当に作曲までできるのか。
「明日の放課後、また部室で話せる？」
「え……あ、あぁ。大丈夫だけど」
「それじゃまた明日ね」
そんな約束を残し、Aは部屋を去っていく。茫然となってその背中をを見送った。
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蓮和(プロフ) - あやかさん» よかったです^^ おぉ！気に入ってもらえて嬉しいです！またご感想やもろもろよろしくお願いします^^ (3月4日 22時) (
レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - ありましたー！めっちゃ好きな感じのお話でした!!!これからの展開楽しみです！ (3月4日 7時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» そうなんですね… えっと検索して一番上にでてくる目黒さんのお話私のです^^ 分かりにくくてすいません ^^; (3月3日 23時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - すみませんログインがダメで..reoって検索掛けたんですけど、どれか分からなくてもう少し詳しく教えてください🙏 (3月3日 21時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» こちらこそです^^ えっとログインってされてないですよね？それならreoと検索掛けてみてください^^ ログインされているのであればメッセージにきていただけると有難いです！ (3月3日 20時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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