忍術学園５年い組には女性がいます。

１６話 ページ18

Aの額に手をかざしてから直ぐにAは城主の目の前で急に倒れてしまった。

城主「…起きよ風詠みの姫君よ」

A『…』

城主の言葉を聞いた途端Aは虚ろな瞳をしながら立ち上がり城主を見つめた。

城主「お主はコレからワシ等の力になってもらう。」

A『…御意』

Aの本来の意識は何処に行ったのか…。
虚ろな瞳をしながら城主の言いなりになっていた。
心の奥底では「助けて…皆…」と泣いていた。


〜学園side〜
一方忍術学園ではAが連れ去られた事に５年生と６年生が動こうとしていた。

【５年生side】
兵助「Aを連れ去った城はサクラダケ城。その城の城主は女で力が有るものを好むらしい。」

勘右「城は間違いなさそうだな」

八左「なら何でAが？」

三郎「お前忘れたのか？Aは風詠みの姫だ。」
八左「…！」

雷蔵「そうか！
もしかすると奴はAの風詠みの力を！」

三郎「Aの力を使われるのも時間の問題だ。急ぐぞ！」

５年生の話し合いは終わり急いで救出の準備に取りかかったのだった。

【６年生side】
５年生が話し合いをしている同時刻６年生６人も準備を行いながら話し合いをしていた。

仙蔵「風詠み姫の力は強力と聞いたことがあるが実際使われたらどうなるか知っているか？」

文次郎「確か…。
歌声と共に聴いたものは命を落とす…だったか？」

伊作「違うよ文次郎。風詠み姫の力は悪いことに使われなければ何も影響はないけど悪いことに使われたら聴いたものは…なんだっけ？」

ズデンっ…

伊作の急な問いに６年生はずっこけたのであった。
仙蔵「お前らな…」
　
長次「ﾓｿ…話は後にしよう…」

留三郎「とにかく急ぐぞ」

小平太「いけどんでぶっ飛ばす！」

６人もそんな話をしながら救出の準備に取りかかったのだった。

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