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楓士雄
「なあA、なんで泣いてたんだ?」
言えるわけがないよ
A
「なんでだろ〜、なんか朝から目ゴロゴロしてたから目の中傷ついてんのかな、目薬さしてくる!」
これ以上は話せないと思ってトイレに駆け込んだ
言えるわけがない。いっその事記憶だけ抜けてくれればいいのに
その日の夕方
モヤモヤが消えなくて私はまどかに連絡をした
[A]
〈まどか今日会える?〉
[まどか]
〈部活終わったあとなら会える!〉
[A]
〈じゃあ、終わるまで待っとく!〉
[まどか]
〈しっかり人通りの多いとこにいなさいよ!〉
[A]
〈はーい〉
まどかは知ってる私に起きたことを
だからまどかにならなんだって話せた
まどかと駅で会う約束をして私は部活が終わるまで
近くの駅で待つことにした
駅の中にあるカフェが最近お気に入りでよくまどかと来ている
メニューを開いて注文をした
それから音楽を聴きながら目をつぶって壁にもたれかかった
しばらくして肩をトントンと叩かれて
私はイヤホンを外して振り返った
そこには有剣とシダケンが立っていた
ニコッと笑いながら手を振る有剣とムスッとした顔をしたシダケン
なんでここに居るの?たまたま?
普段有剣はカフェなんて絶対来ないのに
考えすぎてるだけなのかな
ずっとモヤモヤが消えない
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作者名:haRu.s2 | 作成日時:2023年7月12日 14時