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15話 ページ19

夜が遅い、だから桔梗を探していた
部屋から出れば静かな夜
うっすらと見えた月、暫く見ていたら
静かな夜に音がする
それはだんだんと大きくなり
俺の方へ倒れ込んできた
抱きとめた体、す、すみません‥あ、国広さん
探し求めていた桔梗

そんなに慌ててどうした?
顔を覗き込もうとすれば
隠すように目を伏せていた
桔梗?名を呼べば、いつものように
にっこりと笑った
国広さん、ぶつかってすみません
おやすみなさい
そう言って俺の腕から離れ
部屋へ入って行った
俺は桔梗が来た道を見つめた

‥‥あの羽織は三日月宗近のものだった

紺青の羽織、月が描かれた物
俺の足が自然と動く






「‥三日月」

「山姥切か、何用だ?」

「さっきまで桔梗と一緒だったろ

桔梗に何をした?」

「桔梗がどうかしたのか?」

「それは俺が聞いてるんだ!」

「なに、少し酒の味を教えただけの事
お前が心配する事はないさ」

「本当か?」

「あぁ」






最後の杯に入った酒を煽り、俺は腰を上げた
今だ俺を見てくる山姥切に
微笑み、部屋へ戻ろうと歩きだす
その時、思い出すのは
顔を真っ赤にし、目が少し潤んでいた顔
逃げられてしまったが
クスッと口元に作った笑み
角を曲がった際、嘘つくと閻魔様に舌を抜かれるの知ってるか?と
片目を閉じ言ったのは







「嘘?俺は嘘など言ってない

酒の味を教えた、と」

「それを言い訳にして手を出したのは
嘘じゃないだろう

三日月」

「はて、なんの事やら」

「はぐらかすなよ、たくっ」

「お前が最初から相手をしておれば
なかった話しだな

鶴丸」

「俺のせいにしないでくれよ

まぁ君が手を出してしまったから
俺も遠慮などやめようか」

「遠慮していたのか?俺に」

「少しな、だがそれもどうやら
要らないようだな、失礼した
余計な気遣いだったか」

「姫鶴め、言うようになったな」

「姫鶴って言うな‥昔の名を引っ張り出すな
この野郎‥!」






鶴丸が軽く足蹴りしてきた
それに対してははと笑い、頭を撫でてやった
姫鶴、姫鶴と少しからかってやれば
睨まれた
平安時代、鶴の愛らしさから姫鶴とあだ名を
付け、俺たち三条はからかって
遊んでいたが、鶴丸が嬉しそうに笑うから
からかうのもやめたがな

16話→←番外編 紅丸と金太郎、出会い頭殴る件について 三



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作品ジャンル:アニメ
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時

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