16話 ページ20
眠ろうと思って目を瞑っても
寝れないのはきっと三日月さんのせいだろう
先程の事が頭を支配して
頬にこもった熱さえも取れない
布団の中に潜り込んで頬に当てる手
ー桔梗、愛いなぁ
もっとその顔を見せてくれ
俺に近う寄れー
『っ‥///!!!』
かばっと布団を押し退け起きた
心臓が煩い、私は周りを見る
皆は寝静まっていた
バクバクと心拍数があがる
三日月さんの寝顔見ただけで
この心臓は使い物にならない
私はこれから大丈夫だろうか‥
自分の心臓に当てた手、少し冷えた水が飲みたい
そう思い布団から抜け出し
部屋から出た
ゆっくりと開けた瞼
寝巻き姿の自分にかける羽織
隣で眠る薬研を起こさないよう
桔梗殿を追いかけるように
部屋を出た
秋の夜ふけ、少し冷えるなと
足元の冷たさと風を感じながら
その姿を探した
軋む廊下、探し求める姿は今だ何処にも
もしかして誰かに連れ去られたのか?と
少し現れた不安
急ぐ足、その足が行先、縁側に座っている
桔梗殿を発見した
御身を見た時、ほっと撫で下ろした胸
「こんな所で何をなされてるのですか?」
『一期さん‥』
「勝手にふらふらと出歩くのは
辞めてください
危なくないわけではないのですから」
『すみません‥
ちょっと眠れなくて』
「‥何かあったのですか?」
『い、いや、別に何もありませんでしたよ!?』
「(隠すの下手くそですね)
(クス)嘘を付くのが下手くそですね
桔梗殿は」
『(あ、笑った‥)』←ちょっと嬉しい
一期さんが私の隣へ座れば
肩にかけていた羽織をかけてくれた
私は大丈夫ですよ?と言えば
病弱な貴方に言われたくないですね
そう返され、言い返す言葉が出ない
私は大人しく貸して頂くことにした
そう言えば一期さんと二人きりって
ないかも‥それ故に少し緊張する
いつも一期さんといる時は
鶴丸さんが一緒にいた気がする
ちらっと見つめたその横顔
黄玉の双眼が私に気づき見つめてきた
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ベスくん(プロフ) - 瑠璃さん、ハマってしまいました、なんと言うことでしょう、ずっとシャンパンゴールドが頭から抜けません(笑) 本のことは知りませんでした!なにぶん、ハマったの最近なんです! (2019年6月21日 1時) (レス) id: fe5bc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ヒプノシスマイクハマりました?私は麻天狼派です!6月25に麻天狼とポッセ、B,BとMTCの本が発売、すでにTDDの本が発売されてます知ってたらすいません (2019年6月20日 19時) (レス) id: dab8dcba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベスくん | 作成日時:2019年6月8日 23時