31話 『終わり』 ページ27
突然周りが静かになった。
「え……？」
崖の下を見ると巨人化していたコニー達や、9つの巨人のライナー達も人間の姿に戻っていた。
「ミュラー長官、私をまで運んでくれませんか…」
ミュ「は…！お前達担架でA元帥を下までお運びしろ！」
担架で下まで降りライナーのところに駆け寄った。
「ライナー……！！！」
ラ「A！！」
「これはどういうこと……？」
ラ「エレンは死んだ……始祖の巨人力はなくなり、俺達エルディア人は巨人の力は無くなったんだ。」
「え……。ほんとに…？」
ラ「あぁ…」
「そっか…」
私はライナーの言葉に実感がわかなかった。
それもそうだろう。
私はエルディア人では無い。
彼らの肩に乗っていた重さを知らない。
でも、ライナー達はようやく巨人からの鎖に解放されたのかどこか間が抜けた顔をしていた。
そのいつも通りの顔に私は安心感が出てきた。
やっと終わったことが実感できた。
「よ、かった……！！」
みんな、元の姿に戻れたことへの喜びと家族との再会に喜びあっている。
ファルコもガビを大声で探している。
「……ポルコ、マルセル、ベルトルト」
砂埃の中にはもう会えないと思っていた親友たちの姿があった。
「さっきので最後かと思ったよ。
………ありがとう。あなた達のおかげで世界は救われたわ。」
3人は何も言うことなく、風と共に消えていった。
あれが、本当の最後。
もう3人には会えない。そう思うと目が熱くなる。
ライナーは私を抱き寄せて頭を静かに撫でてくれた。
(この時間がずっと続けばいいのに…)
しかし、その思いも呆気なく砕けた。
私と一緒に降りてきたマーレの軍人が無力のエルディア人に銃口を向けている。
まだ、巨人の力を恐れているようだ。
「みんな、銃を下ろして。」
ミュ「ですが！」
「ミュラー長官。彼らがまだ巨人の力を持っていれば巨人化して貴方達に攻撃しています。
なにせ、あっちにも“元”9つの巨人だった人が4人もいるんですから。
マーレは、世界はもう巨人の力に怯える必要はありません。
エルディア人と戦う意味も…
この長い戦いに幕を閉じましょう。」
その後、私達は世界再興のために長い時間をかけて新マーレ国を作り上げた。
私は初代元帥として生き残った各国の首脳たちと幾度も会議を開き、世界は再び繁栄へと確実に足を進めていた。
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はーぶ(プロフ) - 氷食症さん» コメントありがとうございます！番外編もいっぱい出して行けたらなと思うのでこれからもよろしくお願いします！ (2月3日 10時) (
レス) id: 14766c8d0d (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - コメント失礼します！ライナー好きなので読んでいてとても幸せな気持ちになりました、これからも楽しみにしています！ (2月3日 4時) (レス) @page37 id: 8897ca796f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MS.HB | 作成日時：2024年1月11日 6時
