25話 『オディハ港』 ページ12
ライナーside
ラ｢おやすみ、A｣
Aは俺の言葉を聞き切る前に寝てしまった。
このままの体制だと体を痛めると思いAをベットに横にさせる。
髪の毛をサラっと触ると戦闘の時にできた小傷が何個も見つかった。
その傷達を見ると心が痛くなる。
エルディアにAを置いといたらAはこんなにも多くの傷を負わなかったかもしれない。
ラ｢お前は、そんなこと望んでないだろうな…｣
ピークに話を聞いた所、マガト元帥が死んだ今、マーレ元帥はAになったらしい。
その事実を聞くとAがとても遠い存在に感じた。
もともと、エルディア人とマーレ人である時点で俺達には距離があった。
俺達が気にしてなくても周りの人間は嫌悪だったり、恐怖で俺たちを引き離そうとした。
その結果、Aはパラディ島への出航式に来なかった。
父親がAを部屋に閉じ込めていたらしい。
それを知ったのはパラディ島から帰ってきてすぐだった。
目が覚めると成長したAが俺の寝ていたベットに伏せながら寝ていて、何回か呼びかけると起き上がった。
Aは俺の事を見た瞬間目から涙がボロボロと出てきて俺に抱きついた。
その時に出航式の真実を聞いたのだった。
ラ(俺のせいで何度もAは辛い目に…)
ラ｢今度こそ守り抜いてみせる…｣
Aside
数時間後オディハに着くとライナー達はアズマビトの飛行艇の整備が始まった。
私とピークとガビはファルコの様子を見るためにファルコが寝いた部屋に向かった。
部屋に着くとファルコは既に起きていた。
今までの事を話すとファルコは深く絶望していた。
ファ｢もう、みんな死んだんですか！？マガト隊長もレベリオの俺の家族もみんな！｣
｢もう、地ならしはマーレ大陸の大半を飲み込んでいるわ。
奇跡が起きない限り、レベリオ収容区の人達は…｣
ファ｢じゃあどうするんですか！？これから、どうしたら！？俺達だけで！｣
ピ｢ごめん、分からないの。｣
｢でも、ここで諦めたら今までの努力が水の泡よ。
ガビ、ファルコ。
あなたは次の出航でアズマビト達やアニと一緒に離脱しなさい。｣
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はーぶ(プロフ) - 氷食症さん» コメントありがとうございます！番外編もいっぱい出して行けたらなと思うのでこれからもよろしくお願いします！ (2月3日 10時) (
レス) id: 14766c8d0d (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - コメント失礼します！ライナー好きなので読んでいてとても幸せな気持ちになりました、これからも楽しみにしています！ (2月3日 4時) (レス) @page37 id: 8897ca796f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MS.HB | 作成日時：2024年1月11日 6時
