太宰さんの女癖が悪すぎるので仕返しをする所存である【太宰治】

仕返し14 ページ15

「あ･･･ちゅ、やぁ･･･おっきいね･･･」

「言い方考えろやクソが！！」

ｺﾞﾝｯ

「痛った！！は！？頭へこんだ！」

「へこんでねぇし手前が悪いんだろうが！」

「部屋大きいって言っただけじゃん！？」




うるせえ！なんて言って再び私の頭を叩く蛞く･･･ｳﾞｫﾝﾝ、中也(咳払い)

いやあ、相変わらずのピュアピュアっぷりには安心したよね。だってこの子いつの間にかこんな高層マンションの最上階に居を構えちゃって･･･ワインセラーとか兼ね備えちゃってるし･･･あんたお一人様なのにこんなにワインそろえてどうするのって思って聞こうとした瞬間何かを察知した中也にガン飛ばされたからやめた。ふええ、こあいのいやだお！(真顔)




「チッ、ほら、飯の前に風呂行ってこい」

「やだなんで着替えあるの？女装癖？変態？」

「手前が取りに来ないから前の家から持ってきたんだよ！タオルで包んで中も見てねぇわ！」

「あ、それは普通にすまんかった。お風呂行ってくるからご飯よろぴ〜」

「さっさと上がって手伝え！風呂はあっちだ！」





怒りつつ案内はする中也まじ(笑)素直じゃないなあと思いつつ扉を開ければ広い脱衣所とその奥の扉を開ければなんか広いバスタブ。え･･･一応同期なのに稼ぎすぎじゃない？もう沸いてるし･･･ちなみに中也のことだから猫足バスタブだと思ってたけど普通だった、つまんねえな()

脱いだ衣類を畳むのもそこそこに、改めて浴室にイ、ン･･･やばいよくみたらお湯がピンク。え、中也って毎日ピンクのお湯に浸かってんの･･･？つまんないって言ってごめんね、生きてるだけで面白いよ(芸人的に)

まあいつまでも笑ってたらあれだよね、さっさと上がれって言われたしさっさと上がろう。なんかすごそうなシャンプーやらボディーソープやらを時短のためと言い訳しながら惜しみなくプッシュしてもこもこにしてやった。

体を洗い流し、ピンク(笑)のお湯に浸かる。少し膝が痛んだものの、それを上回る心地よさにほぅと息をついた。暑がりな中也にしては少し熱めのお湯。これは寒がりな私のために設定された温度で、こんな細かいところまで覚えていてくれたのかと心まで暖かくなるようだった。



そういえば、公園でみせた泣きそうな表情は何だったのだろう。縋るような表情だったから付いてきたけれどやっぱり･･･。いや、今は太宰のことは忘れよう。久しぶりに中也と飲み明かして、気の済むまで愚痴ってやるんだから！！

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