だいあもんど。 ページ26
「そっか…！坂田家だったんだ…！」
「まぁ…あの…そうです…」
「所でなんで正座してるの？ベットで寝てていいのに。」
「これ以上さかたんのベットで寝ていると頭がおかしくなります」
「なんか傷つく」
いや、もちろんいい意味で。
…てか、そんなこと言っている場合じゃないな。
「所で…私、なんでここに？」
ずっと気になっていたことだ。
そして私はなんでさかたんのベットと言う神のような場所で寝ているのだ。
私なんかが寝たら汚れるだろ考えろ私。
「覚えてないの？…まぁ、覚えてなくても無理ないよなぁ…。
…あのな、Aちゃん熱があってさ。倒れちゃったからここまで運んでん。」
「…え、それじゃあ、私…」
「あ、いや、別に、迷惑とかそんな事ないからな…？」
なんて優しい言葉を置いて。
「そんな神シチュでさかたんの家まで来れてさかたんのベットに寝れて今こうしてさかたんと話してるんですか！？これ夢なんじゃないの！？私小説でしかこんなことないと思ってた！まじで！？本物！？」
あわあわしている私を見てさかたんは驚いたように私を見ていたが…
「…本物やで？僕だって、Aちゃんと話せてAちゃんのバイトしてる所見れてAちゃんが坂田家って事を知れて嬉しい、って思ってる。
僕だって、本物か疑いたくなるレベルだし。」
真っ直ぐで、それでいて優しい目。
「推しだから」なんて理由もあるんだろうけれど、もしかしたら私は「推し」以上の感情をさかたんに持っているのかも知れなくて。
「…隠すの、止めようかな。」
「…？」
「オタクだから、なんて怖がって言い出せなかったけれど…今思ったらばかばかしくなってきちゃった…」
でも、やっぱり少し怖い。
ぽたり、ぽたりと涙が出てくる。
好きな物を好きと言いたい。
好きな事を好きと言いたい。
でも、私のクラスはそれを許してくれなかった。
「気持ち悪い」と罵った。
…気持ち悪いのかな？
好き、っていう感情は「気持ち悪い」のかな？
「好き」って思っちゃダメなのかな？
何度も何度もそう思ってた。
でも、逃げてたって始まらないから。
このままじゃ、一生「明るくて弱虫なA」になってしまうから。
…私が、何か言ったところで変わらないのかもしれなけれど…
「…大丈夫。」
「え…？」
泣いているせいで声が裏返る。
「僕も一緒にいるからさ。大丈夫だって。」
…なんでだろう。
「…うん…！」
涙は、なぜか引っ込んでしまった。
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ほなの*＠駄作者なりにがんばる(プロフ) - 鋳柘@坂田家さん» ありがとうございます！楽しんでもらえてるなら嬉しいです…！更新頑張りますね！ (2017年9月15日 22時) (
レス) id: dbc60930cc (このIDを非表示/違反報告)
鋳柘@坂田家 - こんばんは！楽しく拝見させて頂いてをります！更新楽しみにしてます！ (2017年9月15日 22時) (レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほなの* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/harunaaoka28/
作成日時：2017年8月18日 23時
