小さなお人形が私の人生を変えた

人形が8体 ページ9

ﾄﾞｻｯ!ﾊﾞﾝｯ!!ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ!!

今日も鳥の囀りで目を覚ます……って待て待て、違う鳥の囀りこんな物騒じゃない

体を起こしてみるとなんとまぁ部屋がごっちゃごちゃに荒らされてました

A「？！なんの音？！」

ごちゃごちゃの部屋を見渡すと本の下敷きになって、動けなくなったinkを発見

A「ink？！大丈夫？今どけるね！！」

inkの上の本をどかしてinkを救出

ink「Aちゃん……お、おはよ………いっ！…………っ〜……」

A「ink怪我してるの？！大丈夫？！」

ink「だ、大丈夫………そ、それにしてもAちゃん………厄介なの………」

A「厄介なの？………」

ink「………nightmareのこと」

A「！……」

私はバッと後ろを振り返り、ビンを見る
ビンの中に人形はおらず、黒いドロっとした液体がついていた

A「nightmareって相当危険なSansなの？」

実際nightmareが危険なのか分からない私は聞いた

ink「………自分の邪魔をする者は誰であろうと容赦なく殺しにかかる、危険な奴」

A「そうなんだ…………」

私はなんと言うことをしたんだと焦りと後悔に飲まれかけていた
………が、私は思い出した
nightmareがあぁなったのは住人達からの差別を受けていたから、だからリンゴの木に触れてしまい、住人達に殺されかけ、黒いリンゴを食べてしまった………

A「危険だけど………彼自身はただの被害者なんだ………」

リンゴを食べる前の記憶はほぼ無くなってしまってる………けど、もしも昔のように優しく接せれる心を取り戻せたら？

A「(…………やらなきゃ………)………ink、少し此処で待っててくれる？」

ink「………まさか、Aちゃんnightmareの所に行くの？」

A「…………大丈夫だよ、必ず帰ってくるから」

ink「で、でも！！……死んだら………死んじゃったら…………嫌だよ…………」

inkはポロポロと涙を流しはじめた

A「………inkは優しいね、会って間もない人間を思ってくれるなんてさ……」

ink「ﾋｯｸﾞ………だって…………Aちゃんは………ｸﾞｽｯ……大切な人だから……………ｯ…………」

A「そう思ってくれてて嬉しいな！……でも、私絶対死なないよ！！またinkとご飯食べたり、お話したいからね！」

ink「ぜ、絶対帰って来てくれる？」

A「うん、絶対帰ってくる」

ink「……信じてるから」

chu……

A「ありがとう、行ってくるね」

私は部屋を出た

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