Lost world 【名前変換オリジナル】 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:958 hit

三話ページ5

物語︰3

そこに、終わりはなかった。

ｻﾗｻﾗｻﾗ。紙に文字が綴られていく音。

とても心地良い綺麗な音。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

意識が覚醒する

目を開けて周りを見る。

ｻﾗｻﾗｻﾗ…ｻﾗｻﾗ

音のする方に目を向けると誰かが机に向かって文字を書いていた。【貴方は誰？】そう聞きたいのに、口が開かない。言葉を発する事が出来ない

ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ。私は＂誰か＂に向かって歩をすすめる。しかし、歩いても、歩いても誰かには届かない。ﾀｯﾀｯﾀｯ。走ってみてもまだ届かない。手を精一杯手を伸ばしても、貴方には届かない。

「待って！」

＂誰か＂は立ち上がると歩き出した。それはなぜか私から逃げている様に思えた。
誰かの口がこういった気がした。『またな。ユキネ』と。

あぁ……貴方はもしかして

懐かしい声にハッとする。まさか、まさか貴方は

貴方は＿＿？