雪の日のココア。【kn】 ページ12
あいみside
今日はある小さな戦争が終わり、
幹部で宴が行われている。
酒をあらかた飲んだ幹部達は
すやすやと寝息を立てながら眠る者も、
ガヤガヤと騒ぎ立てる者、
それに巻き添えになる者。
沢山いた。
彼らは、彼女らは
大変働いたと思う。
だから、もう少しこのままでも良いかな。
そう思いながらふふっと微笑み、
寝てしまった。
***
起きると私は先程の宴がされていた
食堂にいた。
あ、寝ちゃったんだ。
そう思いながら辺りを見渡す。
幹部全員＋総統の姿があり、
皆も同じかと安心する自分がいた。
私はまだ酒は飲めなくて飲んでいない。
少し眠気覚ましにベランダへ出る。
このベランダはついこの間ある存在に気付き
今日初めて足を運んだ。
先日は大雪が降りその積もった雪達が
私を歓迎してくれたかの様に
キラキラと輝いて見えた。
私はベランダの柵に手をつき辺りを見回す。
辺りは一面白景色。
初めて見た。こんな雪景色。
あい「綺麗………」
私は心が浄化されて行くように魅入ってしまった。
すると頬に熱い何かが触れた。
あい「………あっちぃっ!!」
頬を抑えながら熱い衝撃を受けた方を見ると、
ジュースの缶を持つ、
シッマが居た。
あい「……って、シッマかい……」
コ「なんやねんその残念感。」
あい「いやいや、そんな事ないよー」
そう照れ隠しに吐き捨て前を見る。
コ「ほれ、これココアや。あのまっずいな!!」
あい「えっ…?なぜわざわざ不味いものをチョイスするんですか……？」
そう言いながらも貰う私は少し矛盾している。
引き目をしつつも、カシャンっと音を鳴らしながら
缶のプルタブ(缶の蓋)を開ける。
ゴクッと一口、やっぱり私の舌には合わないらしい。
吐きたい衝動に駆られながらも
ゴクリと飲み込み後にべぇーっと舌を出しながら
不味さを表す。
コ「そんなかい!!んじゃ、俺も…………まっずぅぅぅぅ!!」
あい「ほら、言わんこっちゃない。」
呆れた顔でシッマに言う。
が、シッマは予想外れな顔で意外な言葉を放つ。
コ「………だ、だって俺達が初めて関係を築ずくきっかけをくれたココアやないか。」
あい「そ、そだけど……………
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作者名：まんまる | 作成日時：2019年3月18日 21時
