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愛故に 【伊黒小芭内】 美桜様リクエスト ページ5

彼女とは、何かと性格が合わない


『だから、冨岡さんは凄い人なんだって言ってるでしょ?!どうして分からないの!!』


伊「理解出来んな。彼奴は隊律違反をしたんだ」


『冨岡さんにだって言い分はあるのよ、どうして一方的に責めるのよ?!』


甘「ちょ、ちょっと二人とも落ち着きましょ…」


『「甘露寺/蜜璃ちゃんは黙ってて/ろ!!!」』


冨岡が隊律違反した為に処罰をどうするかと話しているとこの女、雪柱の夏が突っかかってくる。彼女は仲間思い故に俺が誰かの嫌味を言えばいつもこうなのだ。
よりにもよって、冨岡を庇うとは。


『あんたそんなんだから嫌われるのよ!!!』


伊「嫌われているのは冨岡だろう」


『冨岡さんは嫌われてないってば!!!!!ほら、こんな時にも冷静で、落ち着いて、素敵じゃない!!』


いや、彼奴は俺達が自分の事で争ってるせいでかなり焦っているぞ。一人で顔を白黒させている。


冨「…夏、もういい、もういいから、」


『冨岡さんも自信もってよ!!!なんでそんに消極的なのよ!!!』


苛立ちが収まるどころか他人にまで八つ当たりを始める。褒めてるのか貶してるのかも分からない。
仔猫の様に威嚇する夏をどうにか胡蝶が止め、その場は収まった。これが日常茶飯事だ。
嗚呼、ムカつく。何故冨岡なんかを庇うんだ。
どうしてこんなにも苛立ちが募るのか、俺は理解出来ずにいた。


ある日、任務帰りに雨が降り傘を差して帰ってきた時何処からか猫の鳴き声が聞こえてきた。


伊「ふん、面倒だ聞かなかった振りを…」


雨に打たれ体が冷えてしまっているのか凍えている。普段なら無視するが何故だか放っておけず、雨が当たらない所に移動させ手拭いと、傘を起きその場を去る


伊「ただの気紛れだ」


あの小動物が、彼女に見えたなんてのは気の所為だ。


翌日は雨も止み、すっかり晴れていた。
任務は彼女と一緒だったが。


『伊黒さんとか…足引っ張らないでよね』


伊「お前こそ足で纏いになるなよ」


『それはそうと、伊黒さんって案外優しいのね。』


なんのことだか、と言うと彼女は昨日の事を話し出す。見られていたのだ、仔猫にした事を。
だが不思議と嫌な気分にはならず寧ろ…


伊「あんなの、気紛れだ」


『でも、あの子は助かってるわよ』


伊「は?」


なんと彼女はあの仔猫を連れて帰ったのだとか。


これを機に、二人は口喧嘩が減ったが伊黒は未だ自分の恋心には気付かずにいる。

遠き春 【伊黒小芭内】 弓乃様リクエスト→←後日談



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坂口(プロフ) - あの、玄弥さんをいれてくれませんか。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 00b7ed554e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - リクエストです!甘々な緑壱が見たいです! (2019年10月26日 0時) (レス) id: 9094ec668b (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - みしろさん» みしろさんのTwitterの絵変わったんですね。呟きも再開したんですね。時々見ていました。忙しいけれど甘味処弐と他の作品自分のペースでやって下さい。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
ピザ - ありがとうございます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: e3709cb648 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - ピザさん» リクエストありがとうございます!亀更新のため待たせてしまいますが、ぜひ書かせて頂きます!! (2019年7月20日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みしろ | 作成日時:2018年7月5日 23時

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