【鬼滅の刃】甘 味 処 。弐

舞台裏 【複数】 美桜様リクエスト ページ20

私は女優だが、余り売れていなかった。売れなくても、仕事が貰えるだけで良かったのだが…なんと、"鬼滅の刃"という人気漫画のヒロイン、竈門禰豆子役に抜擢されたのだ。
然し今回ばかりは失敗は許されない。というか大好きな作品故、したくなかった。
舞台は進み、禰豆子が不死川さんに襲い掛かるのを我慢するシーンを撮影していた時だった


グゥ〜


『あ…』


寝坊して朝食を抜かしたせいか、お腹が鳴ってしまった。


『す、すいません!!!すいません、あの』


羞恥心で顔が赤くなり必死に謝るがスタッフさんや他の俳優さん達は大丈夫だと言ってくれた。有難い。
その後は何とか空腹を我慢し撮影に成功した。


『はぁ…やってしまった』


お腹が鳴ってしまった事よりも撮影を途中で止めてしまったことに深く反省していた時、不死川役の人から声を掛けられる


不「この後、時間あるか？」


『え、あ、はい。ありますけど…』


不「飯食いに行くぞ」


なんとご飯のお誘いだった。腹減ってたんだろ、と頭を乱暴に撫でられる。怖い人だと思っていたがどうやら見かけによらず優しい人らしい。


『はいっ、ありがとうございます!!』


解散した後、一緒にお店へ行くが中々オシャレな所でかなり驚く


不「…そんなに驚くかァ？」


『いえ、意外だなぁって、』


不「どういう意味だ」

彼と話すのは中々楽しく、日付が変わっても飲み続けていた。
泥酔した私を家まで送ってくれ、帰り際に


不「朝飯ちゃんと食ってから来いよ」


と言われた。
その日はちゃんとご飯を食べ、撮影に差し障り無いよう努めたが終わった後にスタッフさん達や出演していた俳優さん、女優さん達からお菓子を沢山もらった。一番くれたのは禰豆子の兄、炭治郎役の俳優さんとお館様役の俳優さんだった。


炭「なんか本当に妹が出来たみたい」


胡「この中では一番歳下ですもんね、可愛らしいです」


甘「私の妹にしたいくらい可愛いわ…！」


何故か全員に撫でられたが、優しい人達と共演出来て良かった。


『私、皆さんと共演出来て幸せです!!!』


宇「食いすぎて腹壊すなよー、」


時「朝ご飯はちゃんと食べなきゃダメだよ」


伊「食事くらい自分で管理出来るようになれ」


色々助言やら嫌味(？)やら言われたが本当に、この作品に携われて良かったと思ってる。


＿人人人人人人＿
＞冨岡さんの出番無し＜
￣^Y^Y^YY^Y￣

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