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感情1 ページ3

何故こんな事になったのだ
どうして彼から奪おうとするのか。
…何故、みんな真っ赤なの



炭「禰豆子、タヒぬなよ、タヒぬな…」


絶対助けてやるからな
彼は必死に呼びかける。最愛の妹、禰豆子に。





「炭治郎、顔が真っ黒じゃないの、こっちにおいで」


炭治郎の顔を拭うのは葵枝さん。炭治郎の母であり、私を引き取ってくれた人だ。
雪の降る寒い日も、炭治郎は墨を売りに町に出掛ける。


「兄ちゃん、今日も町に行くの?」
「私も行く!」


彼の弟達がしきりに 行きたい と言うが葵枝さんは駄目だと彼等を止める。
荷車を引いて行かない為、途中で休めないからだ。竹雄も炭治郎に何か話しかけている


「お兄ちゃん」


末っ子の六太を寝かし付けているのは禰豆子。私と年も近い、炭治郎の妹だ。
炭十郎さんが無くなり、皆寂しいのだろうと禰豆子は言う。その通りだ、と私は思う。


皆の行ってらっしゃい、という見送りの言葉を聞き、炭治郎は町へ向かう。


炭「朧、ついてこなくても良いんだぞ?」


『良いの、私にはこれくらいしか出来ないもの』


炭「俺達の事は良いって!朧も兄弟みたいなもんだろー、」


炭治郎は1人で行くと言うがお世話になっているのだ、何もしない訳にはいかない。
私が執拗く 手伝う と言えば苦笑しながらも


炭「いつも有難う、助かるよ」


そう言って頭を撫でてくれる。
撫でられると言うものは嫌いではないが、私の中の何かが拒む。
…いつも振り払ってしまう


炭「ごめん、朧は苦手だったよな…」


『どうして炭治郎が謝るの、私の方こそごめんなさい。』


炭「…頭に触られるの、怖いんだろ?何かあったの?」


怖い、そうなのだろうか。
分からないが、"嗅覚"が優れている炭治郎が言うのだからそうなのだろう。


『…ごめん、まだ分からないの』


炭「そっか…大丈夫、ゆっくり考えていこう」


彼等は、感情が欠落した私を気味悪がること無く家に置いてくれる。それだけではない、まるで家族の様に振舞ってくれる。


『あのね、いつか心からのありがとうを貴方達に言いたいの、だから』


待っててください
そう伝えると炭治郎は夏に咲き誇る向日葵の様に、地上を照らす太陽に負けないくらいの輝かしい笑顔を私に向け


炭「勿論!俺も手伝うから、一緒に頑張ろうな」


そう言った。


『…有難う』


それから町に着くまでは正月に何を食べさせてあげようか、そんな話をしていた

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ゆきな(プロフ) - (´∀`)b (2019年8月6日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵なお話ですね!登場人物一人一人が丁寧に書かれていて本当に素敵だと思います。これからも応援していますので、お体を第一に更新頑張ってください! (2019年8月3日 3時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今回も面白かったです。けど、個人的には柱裁判に夢主を参加してほしかったです。(そっちの方が面白そう)失礼。オチはやっぱり炭次郎。なんたって、幼い頃かずっと好きだったから。更新楽しみにしています。 (2019年7月21日 3時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 望さん» 皆さんのご想像にお任せ致します!貴方の願いが夢主ちゃんの願いですので!! (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - 帽子さん» 続けさせて頂きます!!!ですが少々矛盾点やら変更点があるので訂正を入れることになります。 (2019年7月9日 11時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みしろ | 作成日時:2018年6月26日 22時

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