今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:18,226 hit
小｜中｜大
＊ ページ4
.
2年後
中学2年になって日本に戻ってきた。
入学する予定だった中学に転入する。
あわよくば良規と同じクラスがいいな…なんて思う。
「じゃあ自己紹介頼む。」
担任の先生にそう言われ俺は口を開いた。
「最上Aです。よろしくお願いします。」
見たところ良規っぽい人はいなかった。
ST後トイレに行こうと廊下に出ると誰かとぶつかる。
「あっ、すみません！！」
爽やかな少年が謝り走っていった。
俺の後ろから出てきた先生が彼に叫んだ。
「正門〜！！廊下は走るな！！」
「先生、今回は見逃してや〜！！」
「お前！毎度毎度そういうやろ！！」
正門…？
「先生、」
「あぁ、あいつ正門良規っちゅうんねんけど、悪いやつやないから許したってや？」
そんなこと俺が1番知ってるよ。
俺の知らない良規。
それから、俺が良規に話しかけることはなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春宮 | 作成日時：2023年6月25日 23時
