第10話 ページ12
あらすじ:鬼滅の刃の世界に来てたまじぴえん
周りと違和感のないようにとりあえず澄ました顔をしてササッと端の方に移動する
この会場に場違いな声を出して階段を登ってきたからか周りの子から浴びせられる視線が痛い
「…私が気づいてないって知ってた?」
周りには聞こえない程度の小声で石ちゃんに話しかける
『…すみません。口止めされていたので』
石ちゃんに口止めできるってことは石ちゃんより上の立場…
そんなの奴しかいない
「まじクソあの神」
人のことをほぼ強制的にトリップさせた上にこの世界について何も知らないのをいい事に人のことを遊びやがって…!説明しろよ!!上司的立ち位置なんだからさ!!!!
「職務放棄で訴えてやりたい」
『パワハラでもいけるかと』
その返し方…!石ちゃんわかってんじゃん!君だけが私の味方だ…!!
思わずよすよすと石ちゃんを撫でる
特に拒絶されないあたり慰めてくれているのだろう。もう石ちゃん大好き
その思いをこめてただただ石ちゃんを撫で続ける
なんでかって?考えたくないから
理由はもうお分かりだろう。あの容赦のない展開がくるジャンプ作品でありオタクを数多く泣かせてきた鬼滅の刃の世界だ
うん死ぬな。うん。この最終選別、とにかく下山しよう。鬼切れないし。うん。むしろ餌になっちゃうし。うん。
その時、広場に凛とした声が響く
声の方向を見れば白髪に紫色の着物を着て提灯を持っている女性がいた
あれ、あまねさんだ。あの双子の子達じゃないんだ
原作とは違いお館様の奥さんである、あまねさんが会場の正面にいた
あまねさんは淡々と最終選別のルールを説明していく
それを聞き流しつつ必死に考える
やっぱり生き残れる気がしない…!ルール聞いてるだけでこんなガクブルなのに絶対無理だって!ど、どうすれば…あ!でも山に入らなければいいんじゃね?!よし、こっそり後ろにさがっ「では、行ってらっしゃいませ」えっあっ、
あまねさんの言葉で周りの子達が一斉に山に入っていく
後ろに下がって引き返そうとしていたので何ともいえぬ姿勢で1人ぽつんと残ってしまう
あまねさんはそんな自分をじーっと見てきている
やめてそんな淡々とした目線で見ないで!
「い、行ってきま〜す」
視線に耐えられず思わずそう口走る
あまねさんは何故か目を少し見開いたかと思うとすぐに元の表情に戻って、
「いってらっしゃいませ」
と言ってくれた
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作者名:こはる | 作成日時:2020年12月16日 0時