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第7話 ページ9

振り返ってみればこれからは良心といったものを感じない

人を落としたり危険物を頭に落としたりと、命が命と扱われていない。まるでおもちゃで遊んでいるかのようにすら感じる


まぁ神様だもんな。人外だもんな…。怖っ…関わりすぎんとこ…これに近付き過ぎるとこっちが頭可笑しくなりそうだわ…


「…有難く貰っときマース」

制服の腰のベルトに刀を固定する

『さてと!用事は済んだし僕はこれくらいでお暇させて頂くよ!あとはこの子に聞くといい!』

その言葉を残して菫色の石から神様の声は聞こえなくなった

この子…?神様がさっきまで話しかけてきてたこの石のことか…?

地面に転がったままだった石を手のひらにとる

聞くってことは…この石喋るのか…?

「あ、あの〜…?」

試しに話しかけてみると石は急に光ったかと思うと光は弱まりほわっと光り出した

あーなに電源ONになりました的な感じ?

「えっと、私はこの後何をすればいい?」

そう思い質問をなげかけてみた

そうすると石から女の子の声がかえってきた

『目的地まで案内させていただきます』

「うぉあはい!」

本当に喋ると思っていなかったので情けない返事を返してしまう

だけど石は特に気にせず案内を開始しだした



歩き出して30分。この石、カーナビよろしくとても優秀だった


『左手側に開けた道があります。そこを直進してください』

道の案内はもちろん

『右手の木に果物が実っています。いくつか収穫してください』

食べれるものがあれば教えてくれ、

『そのまま直進して小川で水分を補給し休憩してください』

少し疲れたと思えばジャストタイミングで休憩を勧めてくる


正にサバイバルに必須なアイテムである


ちなみに今は石のお陰で採れた果物の片手に小川で足を冷やして休憩中

せっかくなので石に質問してみることにした


「貴女はなんでも答えられるの?」
『歴史から豆知識までなんでも答えられます』
「性別は?」
『あえて言うなら女性です』
「じゃあ好きなものは?」
『ありません。私は貴女のサポートをする為の存在です』

色々質問してみたがどれも即回答。一瞬の間も空かなかった

だけどひとつだけ間が空いた質問がある


「貴女の名前は?」


ずっと石石言うのも失礼だし名前があるなら聞いときたいと思っての質問だった

石は少しの間をおいて

『…考えときます』

といった

名前はあるようなので石というのは控えておこうと思った

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作者名:こはる | 作成日時:2020年12月16日 0時

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