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第13話 ページ15

ペチペチ

うぅ…頭と背中がいたい…それになんか…ほっぺもだんだん痛い…?

ペチペチ。

なんか…威力増してきてる?

ベチン。

あ、これやばい次思いっきりやるやつだ

バチっと目を開ければ今にも頬を消し飛ばそうとしてる手が夜空とセットで見える


「ストップ!!次はほっぺ消し飛ぶ!!!」


そう叫ぶと手はピタッと止まりビンタの代わりに女の子の声が聞こえてくる


「あ、起きた?良かった」

とてもビンタをしてこようとした人の声とは思えず声の方向を見ると程よく整った女の子の顔があった。反対向きで

「うぉ…」
「貴女気絶して頭を打ったの。体調は平気?」
「まぁ大丈夫だと思いますけど…あの…なぜ膝枕を…?」
「硬い地面に寝かせるのは良くないと思って」

やけに固い割に弾力がある枕だなと思ったらどうやら太ももだったらしい

そりゃ女の子の顔もひっくり返って見えるわ

ていうかさっきから気になってたんだが…

「なぜ頭を抑え込んでるんですか?」
「変に動かさない方がいいかなって」
「そう思うならなぜビンタを??」
「ビンタ?は、分からないけど頬を叩いたのは貴女があまりに起きないから安否確認のために」
「親にもぶたれたことないのに!」

そういうと女の子は「それはごめんなさい」と言ってくれた。大丈夫。これは言いたかっただけ

体を起こしながらお礼を言う

人に膝枕しながら頭押さえつけてビンタて…優しいだか容赦ないんだか…

「ねぇ、貴女もしかして刀を握れないの?」
「えっなんでですか?」
「だって貴女刀を抱えるだけで抜こうとしてなかったから」

どうやら鬼に襲われそうだった私を助けてくれたのはこの子らしい

「えっと、そうなんです…助けてくれてありがとうございます」

握れるには握れるが振れないのでほぼ同じだろう。まず体育3に刀が振れるとはとても思えん。肩か肘の関節外して終わるな

「じゃあ貴女家事はできる?」
「は?あ、できます」

話が吹っ飛びすぎてガチトーンで返事してしまった

だが女の子は特に気にしてないらしく返事をしたそばからニコニコしている

「じゃあ私達協力しない?私家事がからっきしで7日間の生活が危うくてね!私が鬼を切るから貴方は家事全般を手伝って欲しいの!」


てってれー

パーティーのお誘いがきた

Q 承諾しますか?

はい←
いいえ

A はいが選択されました


「よろしくお願いします」

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作者名:こはる | 作成日時:2020年12月16日 0時

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