息抜き短編集[nmmn] [bl]

クリスマス短編つめ［mdrd　cnru］ ページ14

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「ラダオクンソッチオワッタ？」

「んー、ちょっと待ってー」


俺と緑君は、クリスマスツリーの飾り付けの真っ最中。

俺が作った飾りを緑君が付ける、という作業をしている。


「あとちょっとだからなー」


そう言う俺を見て、緑君は首をかしげている。

先程から作業を続けている事に疑問を抱いたのだろう。


「………よーし、出来た!!」

「ナニナニ？」


近づいて来た緑君に、完成した飾りを見せる。


「……………ェ、」

「すごいだろ、リスナーが送ってくれたんだ!」


俺が見せたのは、クリスマスの格好をした緑君と俺のペーパークラフトだった。


「マジデカ」

「うん。今朝ポストに郵便入っててさ。見たら説明書と手紙が入ってた」

「ナンテカイテアッタ？」

「リア充爆発しろだってさ。俺のリスナーらしいよ」

「笑笑笑」


俺たちの飾りを渡すと、緑君は嬉しそうに笑ってそれをツリーのてっぺんに掛けた。


「リスナーにも祝われて幸せだね、俺たち」

「ウン」


リスナーの手紙の後ろに奇麗な字で
『お幸せに』
と書かれていた事は、緑君には教えてあげない。


***
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「レウさぁん、起きてぇ」

「……寒いからやだ」

「えぇ……」


今日はクリスマスだというのに、恋人のレウさんは全然起きようとしない。

……でも丁度いいや。

これならアレの準備が出来るぞお。


「じゃあ先起きるからねー」

「………ん」


静かに寝室を出、ゆっくりとドアを閉める。


「さて、やりますか」


バレてしまっては面白くないので、さっさと取り掛かろう。



数分後、リビングにて



「んー、こんちゃんおはよぉ」

「あっ、おはようレウさん!!」

「………え、何これ」


レウさんは目の前の光景を見て目を見開いた。


「これ、一人でやったの!？」

「ふふん、すごいでしょ」


色とりどりの飾り付けに、定番のクリスマスツリー。

テーブルの上には昨日から仕込んでおいたフレンチトーストが!!

これ見て驚かないのはレウさんじゃないよね。


「あとねぇ、プレゼント!!」

「っえ、いいの？」

「うん、開けて開けて」


レウさんは丁寧にプレゼントのリボンを開けた。


「わあっ、ちっちゃい毛玉だ!!」

「可愛いでしょ」


特注で作って貰ったレウさんの毛玉。

喜んでくれてよかった。


「俺からもプレゼントあるんだけどさ、フレンチトースト冷めちゃうから先食べよっ」

「そうだね」


レウさんは一体何をくれるのか、楽しみだな。

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