息抜き短編集[nmmn] [bl]

rdoi（優瑠さんリクエスト） ページ12

遅刻を通り越した遅刻。
すいませんでした……。
設定で、oiの知り合いのモブ(ら民)が出てきます。
マイクラ世界でのお話。

***
モブ視点



『……幼児退行する方法？』



「………はい」



唐突に何を言い出すかと思えば。

目の前に立つおいよは、下を向いたまま、一向に目を合わせようとしない。


何だ。

照れ隠しか何かなのか。


てか、失礼すぎやしないか。

俺に聞いた理由が

「そういうの好きそうだから」

って。


………うーん。


嫌いじゃないけど好きじゃない。

って言ったらいいかね。



『てか、いっその事幼児化すりゃあいいんじゃねーの』



「いや、それはショタコンのプライドっていうか……」



『は？うっさ』



「え？」



『えーっと』



右手でコマンド入力画面を表示する。



『/lnfant oiyo』



「ちょっ、お前……っ」



パソコンでいうエンターキーと同じ画面をタップする。

直後、バチッという聞き慣れたダメージ音と共に、おいよの等身が縮んだ。



「………っえ、嘘だろ？」



『おお、ちゃんとしたショタじゃん』



「は!?何がちゃんとしたショタだよ。てか今のコマンド何!?」



『知らん。即席コマンド。』



「今の一瞬で作ったのかよ…」



そう言ってしょんぼりするおいよ。

今の彼は、見慣れたダボダボの黄色いパーカーを着た、か弱いショタだ。



『……つーか、何で急に幼児退行したいなんて言い出したんだよ。新たな性癖？』



「はあ？ち、違うし」



『んー？』



明らかに態度が違う。

身体が子供だということもあるのか、全て表情に出ている。



『何、言ってみ』



「い、嫌だよ」



『何でさ』



おいよと目が合わせられるようにしゃがむ。

するとおいよは、更に顔を赤くした。



『………あ、分かった』



「ななななな、なに？」



如何にもな動揺。



『らっだぁさんだろ、どうせ』



「………………、」



はい図星。

因みにおいよは、配信者のらっだぁさんと関係を持っている。

何ヶ月前だったかは忘れたけど、おいよから告白したそうな。



『んで、らっだぁさんがどうかしたの』



「……いや、らっだぁがどうとかじゃなくて、」



『サップラーイズ、的な？……でも幼児退行じゃ変か？』



「間違っちゃいない……」



わお。

俺天才。


「最近全然喋れてないから…、」



『あー、甘えたいのか』



俺の言葉においよが叫びかけた時、遠くの方から聞き覚えのある叫び声が聞こえた。

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