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「ふう。」
補佐に見守られながら、らっだぁ君を風呂に入れ、ひと段落したところだ。リビングで自作のブレンドコーヒーで喉を潤しながら、書類とにらめっこなう。君とは一生仲良くなりたくないよ書類くん。
「らっだぁ君と同じような処遇の人らが4人。標的2人。総統の…あれと、補佐の奴か。」
実は名前を覚えてない。覚える必要もないだろ。
M国は完全なる奴 隷制国家だ。
他の国ともあまり良い関係ではなく、取り合って
「あいつらの土地酷いし、2人どっかに追いやって閉じ込めて兵糧攻めとかでも良いな。」
だが、肉壁を作られたら面倒だ。
「貿易を装った襲撃でも良いな。」
単純だ。
「らっだぁ君を…」
だめだな。
「…戦争は避けたいなあ」
どうする。
「…
リヲン。」
ﾘｦ「はい。何ですか？」
「…俺が、
奴 隷に扮装するというのは」
ﾘｦ「駄目ですね。バカなんですかあなたは。」
「はい。頭がとち狂った人です。」
ﾘｦ「大正解。黙っていなさい。」
「ﾋﾟｴ…」
ﾘｦ「貿易を装った襲撃はいい案でした。それで行きましょう。」
リヲンが、さらさらと雑紙に構想を描いていく。
端から見れば、落書きのようだが、我らには、宝の地図だ。
「さすがだな。
リヲン軍隊長。」
ﾘｦ「その肩書きは嫌いです。捨てたも同然ですよ。」
「…すまないな。」
リヲンは、いや、我が国の俺の配下は、皆、俺が好きな奴を連れてきたり、M国からぶんとってきた人を治して、配置している。
多くが名前が無かったため、俺が付けた人も居て、リヲンもその一人。
「助かった。ありがとう。」
ﾘｦ「お安い御用ですよ。Aさん。」
にや、と笑った彼女は、昔の悪い顔をしていた。
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作者名：はるまき | 作成日時：2022年4月28日 23時
