4，自由を。 ページ13
ぜぇ、ぜぇ、と息切れをしているらっだぁ君。
「ね？10周は無理だっただろ？」
rd「くや、悔し…、」
「まあ、それが普通だよ。初めてで10周走れたのリヲンだけだからな」
rd「え"っ」
らっだぁ君が息を整えるのを見届けて、彼の手を引いて前へ歩き出した。
と。
《こちら、リヲンです。M国に動きがあったと連絡がありました。直ちに広場へ集まって下さい。》
耳についている小型インカムから、ノイズの入った声が聞こえる。
「…くそ、らっだぁ君、お出かけはお預けのようだよ」
その時の俺は、酷くムカついた顔をしていただろう。
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ﾘｦ「偵察部隊から、たった今連絡が入りました。M国が、今から我が国へ凸って来ようとしているようです。筆頭は、金豚きょー、レウクラウド、コンタミ、緑色の4人だそうです。」
「M国総統は来るんだな？」
ﾘｦ「はい。また、全勢力をあげてやってくるようですから、本気でこちらを潰しにかかってきてます。」
「好都合だ。さっさとで迎えて、さっさと始末してしまおう。」
ﾘｦ「了解致しました。
全兵、配置に着け！！！！！！」
目まぐるしく、動き出す兵たち。
俺は、なにができるわけでもなく、突っ立っていた。
rd「あの、俺はどうすれば」
「…ここにいろ。死なれちゃ困る。」
rd「でも！」
「…俺を誰だと思ってる？」
彼はにやりと笑うと、颯爽とどこかへ消えていった。
ﾘｦ「…大丈夫です。死者は、最高2人ですから。安心して、待っていてください。この城に幾人か兵が残っていますので、適当に話してみればどうですか？」
そう言うと、リヲンさんも、ゆったりとどこかへ歩いて行った。
そして、残ったのは、俺だけだった。
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作者名：はるまき | 作成日時：2022年4月28日 23時
