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#104 ページ22

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前までMB登録だった彼もレシーブがうまくて音駒の血を感じていた矢先の出来事。



さっき素晴らしいBAを見せた灰羽くんに変わって一年生Sが入った。



「…ピンサ…?初めての起用…」



そして私はもう一度この舞台(オレンジコート)であの技を見ることになる。



「天井サーブ…!!」



空間を目一杯に使ったこの技。

最近じゃ見る機会減ったのに、そんなことを思いながらコートを見据える。



田中くんが拾い、影山君が落下地点へと走った。



「もう一回センターはそろそろ捕まるぞ…」



私の声が聞こえたのか、はたまたその人の“声”が届いたのか。



影山君はレフトへセットする。



音駒はまた際どい位置に返してくるが、烏野も1セット目のような焦りはなかった。



「田中さん!!」

「そうそう、後衛に任せちゃっていいと思うよ〜」



そしてそれは、エースへとつながれる。



「やっぱり日向くんは存在が囮だねぇ…」



私がそういうと同時に、東峰さんがセットされたボールを打ちおろした。



重たいそれは、音駒の方へと傾きかけていた流れを止めたようにも見える。



「次の点、どっちがとるのかわからないな」


そうつぶやくのと同時に、日向君のサーブが打ち込まれる。



音駒の強い武器であるセンターか、それとも…



「高さと強さを兼ね備え、かつ音駒相手では注意がうすれてしまいがちなレフト」



月島君がうまくワンチを獲り、そのまま影山君のもとへと返る。



東峰さんが打ったスパイクは、黒尾さんがワンチを獲る。



ブロックが巧く働いて、その守備力及び攻撃力が生かされている─そんな感じがした。



音駒のエースへと託されたボールはブロックの隙間であるストレートを抜け…



「…居る」



日向君がレシーブした。



そのまま吹っ飛ばされたものの、そのボールは音駒のコートに落ちる。



「…彼は、やっぱり、常に新しくなっている」



そんな呟きが、思わず零れた。

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虹希(プロフ) - 水無月さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!待っていてくださるなんて…!本当にありがとうございます! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - あまねさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これから単行本を入手し、少しずつ更新していきます…! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくなんでもっと早く出会わなかったのか後悔しています((更新いつまでも待ってます!!!!応援してるんで!! (2021年8月16日 20時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年8月15日 14時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ハルジオンさん» ちまちま更新再開しようと思います!よろしくお願いします… (2021年2月5日 18時) (レス) id: 522ef85b27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月24日 8時

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