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「おめでとう、影山くん」
「Aさんっ!!」
駆け寄ってきた影山くん。
その隣には日向くんが立っていた。
「宮さんには?」
「会ってきたよ」
私がそう言うと、影山くんは少しだけ頭を下げていた。
「楽しかった?」
「はい」
間髪入れずにそう答えた影山くんに私は思わず笑ってしまう。
「俺、
そう言った影山君は今までよりもいきいきとしていて、見ている私もテンションが上がる。
「あはは、みんなダウンしてるの?」
「ユースの…」
「うん、ユースのマネージャーです。Aって呼んでください」
キャプテンさんが私に対して頭を下げてくる。
体育館の時は私は影山くんとコーチさんにつきっきりだったし、彼らとは初対面に等しいものがある。
「見てたよ」
「本当ですか?!」
そういったのは影山くんではなく日向くん。
「うん。君のスーパーレシーブもね」
確かに存在した凝縮された思考。
それは、これからの彼の武器になりうるものだ。
「講評もらえねーかな、マネージャーさん」
「…私の?いらないですよ。彼らの120%にケチをつけるつもりはありません」
幾度となく烏野の危機を救ってきた彼なら、これからもヒーローになれるだろう。
「小さな巨人にあこがれて、ね」
思わず息をつきたくなった。
「三回戦は簡単には突破できない試合になると思います。」
手の内を知られる相手との闘い。
もしかしたら、今日以上にハードかもしれない。
「勝ち上がってください。」
そういうと、影山くんはいつもと変わらない声色で私に言う。
「当たり前です。俺たちは自由に飛び回る、雑食カラスですから。」
私にそう言う影山くんは、ユースの時よりも何倍も大きくなっていた。
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虹希(プロフ) - 水無月さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!待っていてくださるなんて…!本当にありがとうございます! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - あまねさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これから単行本を入手し、少しずつ更新していきます…! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくなんでもっと早く出会わなかったのか後悔しています((更新いつまでも待ってます!!!!応援してるんで!! (2021年8月16日 20時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年8月15日 14時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ハルジオンさん» ちまちま更新再開しようと思います!よろしくお願いします… (2021年2月5日 18時) (レス) id: 522ef85b27 (このIDを非表示/違反報告)
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