流れる季節の真ん中で(磁石) (ページ6)

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「ただいま。」
「失礼します。」
「おかえり。また分厚い本借りてきたの？」

やはり居たか、女の人。『また』ってことは分厚い本を何回も借りているのか。本の虫…だっけ？

「姉ちゃん、友達できたよ。」
「良かったじゃん。名前は？」
「あ、二宮和也です。」
「二宮くんね。あ、私の名前教えてない気がする。」

はい、俺も教えてもらってない気がします。

「Aです。翔の姉で、この時間は基本ここにいるからね。」
「よろしくお願いします。」

Aさんか。姉弟揃って綺麗な名前してる。

「二宮くん、時間大丈夫なの？」
「全然大丈夫です。塾とか行ってないんで。」
「お母さんに怒られない？」
「共働きなんで、まだ帰ってきてません。」
「あ、僕のところと一緒だ。」

あ、そうなの？まぁ今の世の中だと共働きは普通か。なんだっけ、女性の社会復帰？とか言ってたな。

「ごめんね、私そろそろバイトの時間だから帰るね。二宮くんも早めに帰りなよ？」
「あ、はい。」
「姉ちゃん、頑張ってね。」

振り向いてピースサインを残し、Aさんは部屋を去った。バイトってことは大学生ぐらいか。忙しそうな人だ。

「ごめん、騒がしくて。」
「え？そんなことないよ。優しそうなお姉さんじゃん。」
「ふふ、そう？怒ると怖いんだけどね。」

あ、確かに怖そう…なんて思ったことは言わない。もしAさんが地獄耳だったら俺が終わる。

「これ課題？」
「うん、そうだよ。」
「そっか。ありがとう。明日渡すね。あ、昨日の分先生に渡しておいてほしいんだけど。」
「え、課題やってんの？」
「うん。」

病気で入院してんのに？てかどうやって勉強してんの？いろいろと疑問が浮かんだが、彼が新入生代表だったということを思い出し、それらが消える。

「偉いね。」
「ありがとう。」

上から目線みたいになってしまったことには触れないでほしい。

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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

私のお年玉は今日発売されるライブDVDとなる予定です…。ジャニーさんはファンを経済的に潰そうとしてるんですかね？(笑)昨日の紅白、ジャニーズカウントダウンはやばかったです。いろいろと。

それでは皆様にとって良いお年になりますように…。