トリップしたのでテンションおかしい私達です。【文スト】

4 １５０円じゃぁハー●ンダッツは買えません。★小松 ページ6

＿＿＿天使だ。天使がいる。
夢にまで見た(物理)敦くんが、直ぐそこに居るのだ。
今すぐにも駆けつけて抱きしめて撫でまわしたい。
そして云うのだ。『結婚しよう』と。←

せ『ちょ…（人2）？大丈夫？なんかフーフー言ってるけど』
こ『んだ、オラはだいじょぶだぁ、心配しないでけろ』
せ『どこの人ですか』

要するに、これは一巻の始まりなのだろう。アカン。アカンでぇ。

せ『とりま＿＿＿行く？』
こ『い、く…！！』

とたとたと、なんでもない風を装って敦くんに近づく。

こ『あの＿＿少年』
敦「う、うわあぁあぁああぁあぁ！！？」

あああああ！！上村voice！！

せ『えっと、大丈夫ですか？なんか死にそうだったから…』
敦「あ…えっと、そのぅ…はい、空腹で死にそうです」
こ『そうか空腹か！一寸待ってね、財布あるかな？』

正直私、自分の演技力に引いてます。（人1）も（人1）だよ。すごいよ手がグーだよ。力入りすぎだよ。
とりあえず、私と（人1）はいそいそと財布を取り出す。

こ『＿＿＿７０、円…』
せ『８０円……』

合わせて１５０円でございます。これじゃハーゲンダッ●も買えやしません。
てか…

こ『なんで（人1）のが１０円多いの！？Ｗhy！？』
せ『１０円くらいいいじゃん！何も買えへんよ！？』
こ『ハぁーーー？うまい棒買えるし！駄菓子の王だし！』

と、私達のほうをポカンと見ていた敦くんのほうに向き、云う。

こ『私たちはこんな感じです。』
敦「あっ、うん。凄く判り易かった。」

財布に７０円をしまい、私達は敦くんの両サイドに座る。

せ『ごめん少年、力になれない…』
こ『まぁ同じような立場の者同士、仲良くしよう・・・？』
敦「うん…うん？え、君たちも家ないの？」
せ『うん』

とりあえずこれで敦くんに顔は覚えてもらえただろう。
何たる幸せ。

こ『少年、名前は？あと歳』
敦「あ、僕の名前は中島敦。１８。二人は？」
せ『千賀（人1）。１５。』
こ『小松（人2）。同じく１５．敦君か…敦くん好い名前！』
敦「そうかな…？ありがと」

そう云ってふにゃりと笑った敦くん。ヤバい天使。

敦「えっと…（人2）ちゃんと（人1）ちゃん、だよね？」
せ『＿＿＿う、ん…！！』

＿＿＿名前呼び。
　 破壊力が大きすぎました。

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