事務員生活っ！

6話 ページ8

解散しちゃったけど、どこ行けばいいんだろう


やっぱり事務員だから、小松田くんのところに手伝いに行かなきゃだよね


そうと決まったらまず小松田くんを探さなきゃ


どこにいるだろう…事務員室かな？


『んーと、事務員室はどこだっけ』

あれおかしいなあ…乱太郎くん達に教えてもらったはずなんだけど…

ここで方向音痴を発揮しちゃうとは…

小「あ！Aちゃ〜ん！」

『あれ、小松田くん？どうしたの？』

小「もう夕食だから一緒に食堂行こうかなって探してたんだぁ〜」

もうそんな時間！？いつもより進むのが早い気がする
楽しいからかな


『うん！小松田くんがいないと夕ご飯逃しちゃうところだったよ』


小「おばちゃんのご飯は飛びっきり美味しいんだよ〜」


『それ乱太郎くん達も言ってた！楽しみだなぁ』


祖父と暮らしてた時は質素な食事だったからなぁ

しんベヱくんが「麻婆豆腐定食」とか「おでん定食」とか
色々な定食名を言ってる時、ヨダレの分泌が凄かった。



そうこうしてるうちに食堂に着いた。
やっと食堂のおばちゃんのご飯が食べられる〜！

小「あ！僕、吉野先生に呼ばれてるんだった〜！急がなきゃ！」


『え、あ！ちょっと！』

私が止める暇もなく、小松田くんは急いでどこかに行ってしまった


1人で食べればいいの？！どうしよう…


ま、まあ落ち着いてメニュー表を見よう


私は食堂入口のすぐ隣に掲示されいるメニュー表に近づいた

メニュー表には先に人がいた

その人はじっくりとメニューを交互に見ている

私も釣られてメニュー表を見ながら悩んだ

焼き魚定食か麻婆豆腐定食…

さっきしんベヱくんが言っていたからなのか、どうしても麻婆豆腐か食べたい気分だった


「焼き魚も食べたいし、麻婆豆腐も捨て難い…うわああどうしよう…悩むなぁ…」

あの人まだ悩んでる…


その人をふふっと笑いながら見ていると、その人も視線を感じたのかこっちを見てきた

目が合うと、彼はカアっと顔が赤くなった

悩んでるところ見られるのがそんな恥ずかしかったのかな


『わ、ごめんなさい…すごい悩んでるから気になっちゃって』

「い、いや大丈夫だよ…ところで君は？」


『私、中村Aって言います！明日から事務員兼食堂のお手伝いさんになったの。よろしくね』


不「僕は5年ろ組の不破雷蔵よろしくね」

不破雷蔵くん…よし覚えた

『良かったらご飯半分交換しない？私、焼き魚定食も食べてみたくて…』


不「いいの？ありがとう！」

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