事務員生活っ！

2話 ページ4

「Aちゃんのお部屋案内するねぇ〜」


そう言いながら、障子を開けた瞬間、


「「「わぁ〜！！！？？」」」


10人くらいの男の子達が一気に倒れ込んできた。



井桁紋と丸紋が組み合わさったような服を身につけた男の子たちだ。


小「あ〜！君たち盗み聞きしてたの〜？！」



「はいっ！バッチリ聞いちゃいました！」


「僕達、Aさんに忍術学園の案内をしたいで〜す！」



『わ、私の？』


急に私の話を出されてびっくりした



小「もぉ〜！僕がお部屋まで案内する予定なんだよ〜？ですよね？学園長先生〜」



学「うーん…よし！良い子の1年は組に案内してもらうことに決〜めた！」


この学園長…もしかしなくてもマイペースか…？



小「そ、そんなぁ〜僕、Aちゃんの先輩としてたくさん話したかったのに〜！」


小松田さんがシュンとしてしまった


『ごめんなさい小松田さん…また今度一緒にお話しましょう？ね？』

小「Aちゃん…！うんありがとう〜！」


小松田さん、なんだか弟みたいで可愛いなぁ〜


なんだろう…この可愛がってやりたい感じ…


「じゃあ行きましょう！Aさん！」


一年は組のメガネをつけた男の子が私の手を引っ張る



ひゃ〜〜可愛い〜〜！


「ちょっと待って乱太郎。まずは自己紹介しなきゃ」


別の子がキッパリと言う


乱「庄ちゃんったら相変わらず冷静ねぇー」


乱「僕、猪名寺乱太郎って言います！」

き「俺はきり丸！」

し「僕福富しんべヱ〜」

と、乱太郎くんに続いて、10人の男の子たちが自己紹介を
してくれた


合計11人もいるけど大丈夫、個性が強すぎるから容易に覚えることができそう


乱「それじゃあ改めて行きましょう！」



『うん！よろしくね、みんな』



伊「まずどこから案内する？」



学園長室を出てから走りながら、皆口々に「あそこがいい！」「あっちのほうがいいよー！」とか言ってるが私は
それどころじゃない…



みんな勢いよく走りすぎ！


手を引っ張ってくれる乱太郎くんがとっても速く走っていて、今でも転びそうだ


あ、足がもつれて転んじゃ…


『きゃっ』


や、やっぱりー！！転んじゃう！


これじゃあ乱太郎くんの背中に顔面がぶつかっちゃう…！



その時、



「危ない！」



誰かが前に転びそうな私の肩を後ろから引っ張り、支えてくれた


そして引っ張る力が強かったのか、今度はその人に背中から倒れそうになる



「おっと、大丈夫ですか？」

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