君と僕のアオハル (ページ7)

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翔吾side

翔吾)Aか、、、

昨日お弁当を食べている時にふと零した言葉だった。

いつも一緒にお昼を食べているグループから抜けて、

2人っきりで食べたお昼。

A)Aだよ(笑)急にどうしたの？

翔吾)んーん、事ある毎に泣きべそかいてえんえん泣いてたAちゃんがなぁって(笑)今でも忘れへんわ、自己紹介ん時自分の名前噛んでたん

”えっ、あ、Aでしゅっっ！”って、慌てて言い直して、

今度は名前しっかり言えたんに、

”です”の部分でまた噛んで(笑)

A)やだぁ～(笑)余計なこと思い出さなくていいし！

その時からだったんだろう。僕が君に堕ちたのは。

放課後は決まって、近所の公園だった。

クラスメートは誰も知らない、

こじんまりとした、砂場しかない公園。

おままごとをするなら、

いつも僕がプリンスで、

決まって君はプリンセス。

追いかけっこをしたり、

2人しかいないのに、だるまさんがころんだなんて、してさ。

君が引っ越してすぐに遊具が増えて、

退屈はしなかったけど、

何かが足りなかったんだ。

ふとした時、思い出すのは別れ間際の君の言葉だった。

あとガラス張りの大きな空港

小さい体で、幼いながら抱きしめ合った。

そして君はこう言ったんだ。

” おおきくなったら、かぼちゃのバシャでむかえにきてね ”

ファーストキスは、

君がくれたキャンディの味がしたんだ。