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どうしよう。
「じゃあ後でな！」
『うん』
ジムの男女更衣室前で分かれ、着替えるのはいいんだけど……
私が持ってきた寝間着もとい運動着はドラゴンズグッズだ。胸元に”Dragons”の刺繍があしらわれた黒と青のドライTシャツとハーフパンツのセットアップに、ジップアップパーカー。唯一スパッツと靴下だけが別の店で購入したものだ。
……これをファイターズの選手の前で着ろと？
煽ってるやん！！ まさか札幌でジム行くとは思わんかったから仕方ないんやけど……、普通のスウェットにすれば良かったと軽く後悔。
Haruki.Nまだ?
A待って!
オロオロしているうちに催促のLINEが届く。ええい！ 着ちゃえ！！
こういうのは勢いだと腹を括り、髪の毛はお団子に束ねる。メガネからコンタクトに付け替えて準備はできた。
『おまたせ！』
「……おお」
『これしかなかったの！』
案の定遥輝は苦虫を噛み潰したように、私の全身コーデを見つめる。
「今度ファイターズグッズ送ったるわ」
『待って、それはドラゴンズ魂への冒涜になってまう』
「ならへんわ！」
兼任しろ、と遥輝はムキになり、トレーニングルームへと私の腕を引っ張った。兼任か……
それはそれでええかもしれへんな、なんて思っている自分がいた。
中に入ると遥輝の担当であろう男性のトレーナーさんが1人、待ってましたよ、とにこやかに話しかけた。
「こいつがさっき言うてたやつです」
『初めまして、南條Aです』
「本物だ……」
お辞儀をすれば頭上からそんな独り言が聞こえる。
「は、初めまして。トレーナーの佐藤です。東海オンエアの動画見てます！！」
『ありがとうございます！』
「後でサイン頂いてもいいですか？ 実はAちゃんを応援してます！」
まさかの展開。ファンの方やったみたいで今にも飛び跳ねそうなほどに喜んでくれた。同世代か少し年上だろうか。笑顔が幼い。
『ありがとうございます！ これからもご愛顧お願いしますね？』
「もちろんです！」
嬉しいなあ。ファンの声をリアルに聞けるのは誰であってもいつになっても嬉しい。
「……おいチビ」
心弾む時間は不機嫌な遥輝によって奪われる。
『うるさい顔デカ』
「あ！？」
「ふっ」
佐藤さんは遠慮なく吹き出した。
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あおやなぎ(プロフ) - はるちゅんさん» ありがとうございます(^^) これからじゃんじゃん進めていくので楽しみにしていてください〜！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - うおっ、最強！更新頑張ってください！お気に入りに入れます！ (2019年9月1日 22時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年8月29日 22時
