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「何で？」
遥輝は不思議そうに首を傾げる。
『恋愛すんなって言われてんねんもん』
「はあ？」
『……あの人達は彼女作るし、欲しいって嘆くけど、私が彼氏欲しいって言ったら俺らがおるからいいやんの一点張り』
「ほお」
『せめてメンバーの誰かを選んで、知らない男は選ばないでって自由が効かんのよ！』
そもそも今は気になる人がおらんから恋愛をする予定はない。彼氏が欲しい、とイタズラ目的で言ってみたら人1人が逝かれてしまいそうな剣幕で言われたもんで驚いたものだ。
「お前……、それでええの？」
ふと運転席を見れば、遥輝が眉間に皺を寄せている。
『そんな険しい顔せんで？』
「でもお前、結婚したいとか子供欲しいとか思うやろ？」
『まあ……、20代のうちにはしたいし、1人は産んどきたいかな』
「それなら今のうちに……」
『いつでもええの。そういうのはタイミングやし、多分私が結婚する時は東海オンエアを辞める時やと思うし。今はバカしてふざけ合ってるのが楽しいの』
「ふーん……」
遥輝は腑に落ちないといった感じでハンドルを切る。
『お兄さん、安全運転心がけてくださいよ？』
「分かっとる……」
納得がいかないのか、少し運転が荒くなってきた。
こういう時に遥輝はタバコ吸って心を落ち着かせてんねやろうな。てっちゃんもそういうタイプやから、何となく予想ができる。
『でもそない私も聞き分けのいい子やないからね？』
「どういうこと？」
『本気で好きやなって思った人やったら、言いつけなんて守ってられへん』
今はたまたま恋愛してないだけで私にだって結婚願望がある。普通の女の子と同じように彼氏が欲しい。
「そっか。それならええな」
曲の題名やないけど、夢見る少女じゃいられない……ってね。あ、少女やなかったわ。
遥輝は安心したように朗らかに微笑んで、恐らくジムが入っているであろうビルの地下駐車場へ進む。
「着いた」
『何かアスリートが来るとこって感じ』
「もっと上手い言い方できんのか？」
『事実やもん』
私も編集の合間にジムで汗を流すことはある。たった6分程度の動画に7時間はかかるから、同じ姿勢で体がバッキバキに固まるのを防ぎたくて。でもパーソナルトレーニングができるような所ではない。
「動きやすい服は？」
『……寝間着』
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あおやなぎ(プロフ) - はるちゅんさん» ありがとうございます(^^) これからじゃんじゃん進めていくので楽しみにしていてください〜！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - うおっ、最強！更新頑張ってください！お気に入りに入れます！ (2019年9月1日 22時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年8月29日 22時
