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「取り敢えずさ、年表書いてみた」
ゆうてぃが朝からテーブルに向かって何か書いていると思ったら年表
そこにはジュニア時代から自分の記憶とファンの子達のブログを参考にして描かれて9人の年表
俺たちのデビューは2007年
けれどこの世界では2008年
俺たちの世界では10周年だけど、
この世界ではYa−Ya−yahが10周年を迎えてる
つまりは1年ズレてる
24時間テレビのメインサポーターも、
先輩グループが担当した年がYa−Ya−yah担当だったりと色んな歴史の随所で大きな物にYa−Ya−yahの名前が入っている
何より俺たちが技術を磨いた座長舞台
そこにHey! Say! JUMPはおらず、
Ya−Ya−yahが務めている
「取り敢えず個人で覚えてる事書き足さない?」
ゆうてぃが何処からか色ペンを持ってきて渡される
メンバーカラー
変わりはないけど黄緑と黄色は今のJUMPには居ない
どれ程興味無かったのか、この世界でメンバーの事がさっぱりわからない
かろうじて仕事の事はわかるけど、
プライベートな事は一切浮かばない
コンサート構成も発表曲は全員だけど、
それ以外はソロでの披露が殆どで、
ふざけ合った絡みなんかはあまりない
ファンサービスで肩を組んだりはあっても
自分達の意思ではなく『演出』
この世界の俺たちはただ『仕事』として
Hey! Say! JUMPを歩んでいた
4人それぞれが書き足すが、
まとまりのない感が更に出ていた
そして、Ya−Ya−yahとの共演が昨日が初めてだったと言う事
これについてはゆうてぃが記憶してるらしくて、
俺たちHey! Say! JUMPが拒否したらしく、
それを気にして事務所側からの采配らしい
昨日収録された番組の放映は明後日
「俺らマジで仲悪いのな」
そう口をついてでる言葉
「有り得ないよホント」
チネンもそうピンクのペンを置いた
「やぶひかって、大きいね」
ゆうてぃの言葉が重かった
2人が居ないJUMPは確かに存在する
けれどメンバーがこれ程バラバラだとは思わなかった
「光くんめっちゃ怖かったよね
俺毎回ダンスで怒られるし、その度にこっそり
薮ちゃんがコツとか教えてくれてさ…
ダンスも歌も苦手だって泣き言言うとさ
『できるから』って慰めて貰ってた
だから出来た時2人が褒めてくれて、
もっとうまくなろーってそう思ってた」
圭人が懐かし様な目を細めながら
そう話した。
「2人が居ないと俺、苦手だって言って、
辞めたいって逃げようとしてんだなー」
自分の記憶を重ねて寂しそうに言う
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作者名：Kanata | 作成日時：2019年9月17日 21時
