20.在りし日の...四 ページ22
「ふふ、混乱されてて面白いかたですね、中也さん、でしたっけ?」
「ちょ、美知子、蛞蝓の名前なんて美知子の口からききたくないよ?!」
「だって面白いんですもの」
「中也がきにいったのかい?! 駄目だよ!わたし以外をみては!」
「慌てる治さんの反応が」
目隠ししようとしてくる手をかわしながら、さらりといってやります。
「ぷはっ! こりゃ傑作だ。尻に敷かれてるじゃねぇか、太宰よぉ」
あ、復活した。
「美知子なら喜んで尻に敷かれるさ。寧ろ敷かれたい」
どや顔で言う太宰なんに、中也さんは何も言えなくなってしまったみたいです。
「そういえばてめぇは......」
「紛らわしいので美知子とお呼びください」
「蛞蝓なんかに美知子の名前をむぐっ!」
話が進まなくなるので、物理で太宰さんの口を塞ぎます。
「お、おう。美知子、おめぇいつからここに、まさか!」
「はじめからいましたよ。もちろこれも聞きました」
<二度目はなくってよ!>
スマホを操作し再び再生します。
<二度目はなくってよ!>
「何度もならすな! すぐに消せ!」
「ぶはっ! 最高だよ美知子。これあとで私のにも送ってくれたまえ」
「させるかよ!」
中也さんがスマホを破壊しようとしますが、わたしも異能力をら発動させ防ぎます。
「なっ!」
「おや。美知子、異能力が扱えるようになったのだね」
「ええ。ここに来るまえに私もこちらに拐かされ、色々ありまして」
「! 怪我は」
「勿論ありせんから、その殺気はしまってぐさいな」
「詳しい話はあとで聞く。それでも、無事で良かった。君を傷付ける奴がいたら、どうしてくれようかと」
あ、これ僕君に首閉められたこと言えない奴です。首の跡、消しといて良かったです。
「それよりも、そろそろ立ち去った方がいいのではないですか?」
「そのデータ消すまで退くわねぇだろ」
「消しますので」
にっこりと微笑むと疑いの目で見られました。
「太宰の嫁ってことは、太宰と同類だよ。信用できっかよ」
「あら、失礼ですね。治さんと一緒くたにされるのは屈辱です」
「酷いよ美知子!」
太宰さんをスルーしてると、中也さんははぁと息をつきました。
「今回はお前のその言葉信じてやる。絶ッ対に消せよ?!」
「はい勿論」
時間があまりないのでしょう、中也さんは去っていってくれました。
その後すぐに、
「嘘ですけどね☆」
といいいましたが。
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夜狐 - 文と文の間に行を開けた方が読み易いですよ!とても面白いです!応援しています! (2020年8月2日 16時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - みずほさん» こにらこそ、こんな、拙いお話を読んでくださり有り難いです!ありがとうございます!わたしも。頑張ります! (2019年12月21日 10時) (レス) id: b232e8656d (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 小説面白いので完結目指して頑張って下さい!楽しみにしてます! (2019年12月21日 10時) (レス) id: b19b648b69 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - コミック読み返してみたらちゃんと書いてありましたね!うちも確認不足でした(ー ー;)文ストの言葉は難しいところが多いね (2019年12月21日 10時) (レス) id: b19b648b69 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - ちなみに豆府は豆腐です (2019年12月18日 21時) (レス) id: b19b648b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるかかなた | 作成日時:2019年12月2日 1時