検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:43,572 hit

可愛いひよっこ ページ8

スタッフさんから「きっと泊まり込みになるから」と言われて合宿所に作ってもらった私の部屋。ベットと机があるだけの小さい部屋のシングルベットにぽすっ、と身を投げた。


どうして…こうなっちゃったんだろう。


まさかこんな風に再会することになるなんて思ってもなかった、



「……はあ、」



ため息が室内に溶けていく様に、このモヤモヤも全部溶けてしまえばいいのに。



+++



「じゃあAクラスからなー」



次の日。早速始まった課題曲のダンス練習を私は後ろから眺めていた。

課題曲の「나야나」のお手本をジェスン先生が見せてくれて、皆んなで練習する…んだけど、



「…今の分かった?」

「、いや、早すぎて見えなかった」

「ここってこう?それともこう?」

「あー…多分、こう、かな?ん?違うか?」



一番後ろのFクラスの子達はやっぱり着いて行けてないみたいだ。後ろから見てもその差は一目瞭然で、やっぱりAクラスの子達は覚えも早い。

大丈夫かなあ。仕方ないっちゃ仕方ないけど…。



「あの、(トントン)」

「、…ん?」



突然肩を叩かれて振り向くと純朴そうな男の子がじっと私を見ていた。あ、待って。この子確か、



「ひよっこ練習生?」

「はは笑そうです!僕ソノって言います」

「ああ、そうだそうだ。ユソノ」



語呂が良いから覚えやすいんだよねユソノって。彼の名前を呼ぶと嬉しそうに跳ねて、人懐っこい子だな。



「僕、なんて呼んだら良いですか?」

「あー…ピンキーで良いよ」

「やった!ピンキーぬな!」

「…うっ、…ぬな呼び」



久しぶりにぬなって呼ばれて少しドキュンって来た。やばいなあ…でもこんな可愛い子にぬな呼びされたら誰でもキュンってなるよね?そうだよね?

平然とぬな呼びをするソノは多分慣れてるんだろうなあ。隣のソノは私を見つめて瞬きを数回した。いや、確信犯でしょう君。可愛いけどさ…



「ぬな、この曲の振り付け分かりますか?」

「まあ…あ、今教えて下さいって言おうとしたでしょ?」

「へへ笑」



可愛く笑って誤魔化したソノに思わず苦笑いした。あいにく今はジェスン先生が教えてくれる時間だから、私が教えたらソノだけズルイーってなるかもしれない。流石にそれはちょっとかわいそうだ。



「また、自分で練習する時とか、分からない事あったら何でも聞いて。今は…ちょっと例外だけど」

「ほんとですか?!やったー!ありがとうピンキーぬな!!」




はあダメだ、胸焼けしそう。

風化していく記憶→←永遠の逃避行



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
256人がお気に入り
設定タグ:produce101 , Wannaone , NU'EST
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

umi - ミニョンとのからみ、最高です! キュンキュンしながら、読んでいます!! 更新頑張ってください♪♪♪ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 648b18a84a (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ(プロフ) - すごく面白いです!ミニョンとの絡みとかすごくキュンキュンしながら読んでます!更新頑張ってくださいね!応援してます! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 85e49f0ccb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モモ x他1人 | 作成日時:2018年1月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。