鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女

26度目の人生 ページ31

御館様side


Aから緊急の手紙を貰った。



あの子から貰った初めての手紙。


緊急ということはきっといい内容ではないだろう。


私は弥生の持って来た手紙を広げ、読み上げる。



『《拝啓 産屋敷耀哉様

突然の手紙申し訳ございません。
そして前置き無い手紙失礼致します。

本日鬼を狩った村での出来事です。
私の到着が遅く一人の尊い犠牲者を
出してしまいました。

その犠牲者を殺した犯人として罪無き
一人の盲目の男が処刑されるとの事です。
私の力ではどうすることも出来ません。

ですのでこの私に御館様のそのお力、
お貸し頂きたく存じ上げます。
敬具 幻柱 夢幻A》』



私はこの手紙を受け、急いでその村へと行き悲鳴嶼行冥という一人の男を牢から出した。


彼には感謝をされ、謝罪をされた。


内容は自分を助けてくれたこと。


彼女が獪岳という男の子を救ってくれたこと。



そして…彼女を傷つけてしまったこと。


悲｢あぁ、私はあの子になんと謝れば…｣



耀｢大丈夫だよ、あの子はすごく優しいからね。君が子供たちを守るためにひどい言葉を使ったのだと私は知っているよ。そしてきっとそれは彼女も知っていると思う。…Aは君を許してくれるよ。｣



きっと取り押さえられた時に怪我を負ったのだろう。


彼の至る所に包帯がまかれ、痛々しかった。



彼は涙を流しながら礼を言い続けた。

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