鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女

24度目の人生 ページ29

えぇ、どうしよ…


もう少しましな言葉選べばよかったァァァ…


え、てかこれ悲鳴嶼さん…鬼殺隊入る道無くなったくね…



え、どうしよ。




…まぁ、紗夜ちゃんたち無事ならいっかぁ←




ぐるぐる過ぎたことを考えても仕方がない。


過ぎたことは過ぎたこと。


私がやることはこれからも変わらない。



1人でも多く人を救うこと。


鬼も人も救う。



それだけだ。大丈夫。大丈夫。




ふっと顔を上げると今日の始まりを告げるように、太陽が登り暗闇を消し去ってくれた。





悲鳴嶼side



鬼殺隊と名乗る刀を持つ年齢とはそぐわぬ大人気な幼子。


目は見えずともその言動や雰囲気でそう感じた。


彼女が立ち去って直ぐに獪岳は目を覚まし、私に謝ってきた。


そして獪岳から事のあらましを聞き、真実を知る。


彼女は獪岳を助け、お金を盗んだ本当の犯人は獪岳だった。


勿論その事に驚いたが、同時に罪悪感が芽生えた。


彼女は間違いを犯した幼い獪岳がきちんと反省し、やり直せる場を作ろうとしてくれたのだ。


私はそれに気づき、急いで彼女を追いかける。



しかし、何かに躓き転けてしまった。



ドロっとした感覚と、大きな冷たい何か。


それが死体だと理解するのに、そう時間はかからなかった。



村人｢おい！！お前！何してる！？｣



村人｢寺の盲目の男が行方知らずになっていた薬屋の息子を殺した！！今すぐ取り押さえろ！！｣


バタバタと集まる人の気配。


そして来る衝撃。




…私は薬屋の息子殺しで捕まった。

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