34度目の人生 ページ39
弥生のうるさい声で朝を迎える。
昨日の痛みで憔悴しきった重たい身体を無理やり起こす。
『おはよ。今日は子供らを迎えに行くよ。案内よろしく。』
私の膝にちょこんと乗ってきた弥生が可愛くて軽く頭を撫でてあげる。
それから昨晩びっしょりと汗をかいたため、身体が気持ち悪く風呂に入る。
そして、朝餉を用意し食べる。
動きやすい服が隊服しかないので隊服を纏い、大きな荷車を引く。
『これに子供たちと荷物のせて、途中生活に必要なものを買って乗せればいいよね？』
弥｢重タクナルゾ。｣
大丈夫カ？と首を傾げる弥生は、きっと昨日の私を見たのだろう。
『うん、大丈夫。心配かけてごめん。…弥生、昨晩のことは誰にも言ったらいけないよ。』
カァっと鳴いて私の肩に止まる。
きっと了承してくれたんだろう。
太陽が真上になる頃、私は子供たちのいる寺へとついた。
"…もう、二度と来ませんよ、こんな所。"
あの晩の記憶が急にフラッシュバックする。
それを振り払うように頭を振り、コンコンコンと木の扉にノックをする。
すると中からバタバタバタと言うような慌ただしい足音が複数聞こえてくる。
子達｢｢｢先生！！｣｣｣
『あ…えと、ごめんなさい…悲鳴嶼さんじゃないんだ…』
あまりの勢いに少し仰け反ってそう言えば、子供たちの顔や雰囲気はどんよりとしたものになり、とぼとぼと中へと入っていく。
『あ！ごめん、待って！！』
子｢何だよ。獪岳なら出ていったよ。｣
『え？獪岳くんが？なんで…』
お金を盗んだこと、先生が捕まったこと、そして助けてくれた私みたいな鬼殺の剣士になるために、つい先日出て行ったそうだ。
『うそ…』
子｢はぁ？こんなことで嘘ついてどうするんだよ。｣
『そう、だよね…えっとね、本題に入るんだけど…まだ先生、悲鳴嶼さんと一緒に暮らしたい？』
きっと獪岳くんは大丈夫。
桑島さんに巡り会えるはず…
保険として後で弥生を飛ばそう。
私の言葉に子供たちはあっけらかんとした表情を見せる。
『あの、暮らしたくないならいい…子達｢｢｢暮らしたい！！！｣｣｣
ぐいっと子供たちが私を囲み、迫ってくるのでまた私は背中を仰け反らせる。
『えっと、分かったから落ち着いて…なら今からここ出る準備して。荷物はこの荷台に載せればいい。』
分かった！と子供ならではの純粋さで直ぐに私を信用してくれた。
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです！！はい！これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします！ (2020年5月12日 6時) (
レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです！頑張ってください！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい！更新頑張ります！自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです！ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています！面白かったです！！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん！！こちらの作品も読んで頂いてるとは…！！嬉しさの極みです！こちらの更新も頑張るので是非読んでください！ (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年4月16日 8時
