31度目の人生 ページ36
結局家に着いたのは辺りが真っ赤に染まりながら太陽が沈んでいく夕刻だった。
ゆっくりとできる、そう思い玄関で座って靴を脱いでいれば、慌てて飛び込んできた弥生。
『なぁに？弥生は料理される覚悟があって帰って来たのかしら？』
にこっと笑えばビクッとその小さな身体を震わせる白い鴉。
弥｢ウゥ…御館様ガオ前ヲ呼ンデイルカラ、ワザワザ呼ビニ来テヤッタンダゾ！｣
バサァとその翼を広げる弥生。
威嚇のつもりなのだろうか？
まぁ、なんにしてもかわいいな←
『分かったよ、わざわざありがとう。今日の晩飯は鴉の鶏鍋でいいよね？』
弥｢ピッ！｣
鴉なのに、へんな鳴き声を出してそのまま弥生はどこかへ飛んでいってしまった。
『あーあ、冗談なのに。弥生は面白いなぁ…それにしてもわざわざ私なんかに何の用だ？』
脱ぎかけた靴を再び吐き直して、出せる最大限のスピードで御館様の屋敷へ向かう。
御館様の屋敷に近めに作られた私の屋敷からは数十分もせずに到着する。
そう言っても、もう日は完全に落ちてしまったのだが。
あまね様の案内で御館様の待つ部屋へと入る。
『御館様、遅くなり申し訳ございません。只今幻柱 夢幻A参上つかまつりました。』
耀｢あぁ、A。急に呼び出したりして悪かったね。実は君にはこの子に戦う術を教えてあげて欲しいんだ。｣
『はぁ…構いませんが私等の教えで剣士が育つでしょうか。』
私がそう問えば御館様は微笑む。
そんな姿も美しくて、息を飲んでしまう。
耀｢Aだからいいんだ。ほら、入っておいで。｣
その言葉に従うように、先程から襖前で待機していた人の気配が動く。
『(あれ、この気配…)』
ススゥーっと滑りよく襖が開き、そこに見えたのは昨日会ったばかりの悲鳴嶼行冥がいた。
『悲鳴嶼さん…？何故ここに…子供たちはどうされたのですか？』
悲｢あぁ、まずは謝らせてくれ。私は獪岳を助けてくれたお前に酷い仕打ちをした。本当に申し訳ない。すまなかった。｣
そう言って頭を下げる悲鳴嶼さん。
『え、いや大丈夫ですよ。自分がそう思われるように言葉を選んだんですから。むしろそう思っててもらわないと困るって言うか…』
と言葉をかけると、涙を流しながらまた謝ってきた。
いや、まじて涙腺ゆるゆるだな。←
**
大正コソコソ話
『私に着いている鎹鴉の弥生は普通の鴉とは違って生まれつき真っ白なんだって！』
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麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです！！はい！これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします！ (2020年5月12日 6時) (
レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです！頑張ってください！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい！更新頑張ります！自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです！ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています！面白かったです！！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん！！こちらの作品も読んで頂いてるとは…！！嬉しさの極みです！こちらの更新も頑張るので是非読んでください！ (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年4月16日 8時
