17 度目の人生 ページ20
あれから数刻がたち、夜が来た。
今日は新月だから星あかりしかない。
嫌に静かだ。嵐の前の静けさとはこのことか、なんて思いながら気配を感知すべく、精神を研ぎ澄まし見回りをする。
『あぁ、見つけた。』
研ぎ澄まされた精神の中で、それに引っかかるように鬼の気配が町の中心で感じられる。
『中心に出るなんて、中々堂々とした鬼さんじゃない。まぁ、何処に出ても狩られるのは変わらないんだけどね。』
決して狭くはない町の中心へと足をすすめる。
被害が出る前に首を落とさねば。
『いた。…こんばんは。あなたの首、取りに来たわよ。私、眠いから早く首を差し出してくれるかな?』
鬼「あぁ?餓鬼がなんで鬼殺の隊服纏ってやがる!まぁどうでもいいけどなぁ!!」
そう言って襲いかかってくるヨダレを垂らした鬼。
『あなたは弱い。呼吸を使わなくても狩れる。』
鬼「何ブツブツ言ってやがんだ!!」
鬼の攻撃を避けて、刀を一瞬抜く。
鬼の視界はずれ、体が朽ちていく。
本当に一瞬の出来事。
『あぁ、本当に面倒くさい。…あなたは哀れね、可哀想。来世では普通の人間として生まれてこれるといいわね。』
そんな上辺だけの言葉を崩れゆく鬼に向ける。
そんなことひとつも思ってないくせに。
嗚呼、今夜は星空が綺麗ね。
385人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗夜(プロフ) - 梅干し太郎さん» 好きですって言ってもらえてすごく嬉しいです!!はい!これからも頑張ってきますのでよろしくお願いします! (2020年5月12日 6時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - この作品好きです!頑張ってください! (2020年5月11日 17時) (レス) id: 15eefd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 藍さん» はい!更新頑張ります!自分が書いた夢小説を面白いと言って貰えるのすごく嬉しいです!ありがとうございます (2020年5月4日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 更新楽しみにしています!面白かったです!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - スノームーンさん!!こちらの作品も読んで頂いてるとは…!!嬉しさの極みです!こちらの更新も頑張るので是非読んでください! (2020年4月30日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麗夜 | 作成日時:2020年4月16日 8時