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明「ねぇ、そういえば文ストの最新巻出たんだけどさ読む?」
そう言ってカバンの中から取り出した文豪ストレイドッグス19巻。
『んー、何となく先の展開予想できてるんだけど…』
明「それでも!予想と見るのは違うでしょ?もしかしたら予想が外れるかもしれないじゃない!」
そう言って無理やり僕に19巻を押し付けてくる明日香。
読む?と聞いておきながら、それは強制的なものだ。まぁ、苦痛ではないからいいが。
『はぁどうせ語りたいとかなんでしょ?…なら今読むから少し待って…』
さっすが!分かってる〜!なんておちゃらけた風に喜ぶ明日香を横目に、パラパラパラと捲っていく。
明「ほんとに謎なんだよなぁ。なんでそんなパラパラするだけで読めんの?」
『んー、何でだろうねぇ。』
パタン、と閉じ読み終わるまで約10秒。
『これ明日香すごい気になってるんでしょ、最後。』
明「そう!そうなの!!どうなんだよ!!って…それに乱歩さんがぁぁあ…」
うわぁぁぁああと語彙力をどこに捨てたのか、荒ぶる明日香に19巻を返す。
『僕には分からないなぁ…なんで乱歩さんはあそこまで超推理とやらを使わなかったんだ?いくら社長の一言があったからって、どうして人を信じれる?』
明「もーう!分かってないなぁ!」
そこからは乱歩さんの行動についての明日香の演説が始まってしまった。
それに相槌を打ちながらスマホの通知を消していく。
全ての通知を消し終えた後、顔をあげれば明日香は隣からいなくなっていた。
直ぐに明日香を見つけたと思えば、明日香は道路にボールを取りに行った子供を庇おうと道路へと飛び出す直前だった。
『馬鹿明日香!!止まれ!』
考えるよりも先に体が動くなんてのは、これが人生初にして、最後なんだろう。
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かないろろ(プロフ) - 高評価押しました!味の保証はしません()明日香ちゃん推しになりそう… (5月2日 0時) (レス) @page11 id: 838d77be55 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - AKuRuSuさん» 高評価ありがとうございます(笑)この高評価、ばかうまいです! (2021年6月12日 20時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
AKuRuSu(プロフ) - 高評価です!美味しくいただいてくださいね。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: ce85f22cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃねこ(プロフ) - よかったです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 7a16543b0a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - ちゃちゃねこさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ美味いです。 (2021年4月3日 21時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年2月6日 23時