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仕事のミスと櫻井くんのことを思うと
泣きそうになる。
でも泣いたところで事実は何も変わらないから、
とにかく手を動かし続けた。
………どれくらいの時間が経ったんだろう。
気がつくと櫻井くんが側に来ていた。
「あ…櫻井くん。お疲れさま。どうしたの？」
「心配で来ちゃいました」
「えー、何言ってんの(笑)そっちはどうなの？
私の心配より早くそっちの仕事しないと」
「心配しますよ。一人で泣いてないかな、とか」
そんなこと言われて思わず顔が赤くなる。
「もう！いいから早く戻って」
「戻んないですよ。本当はお昼誘いに来ました」
そっか、もうそんな時間か。
でもあんまり食欲ないな。
「櫻井くん、いまお腹空いてないからお昼いいや。
せっかく誘いにきてくれたのにごめんね」
そう言って仕事に戻ろうとすると、
昨日みたいに手を握られる。
「ダメです。絶対お昼いらないって言うと
思ってました。なので…じゃーん！
お昼持ってきました！」
後ろ手に隠していた袋が差し出された。
「サンドイッチとコーヒーです。
ここで一緒に食べましょう。
資料室なら邪魔も入らないですしね」
得意満面な笑顔で言う。
「いや、でも…」
断ろうとすると、シュンとした顔で
「俺と一緒には嫌ですか？」
カワイイ!!
こんな顔でお願いされたらきっと誰も断れない！
「嫌なわけないよ！ただ…」
二人きりの空間も、
こうして手を握られているのも嬉しいけど
申し訳なく感じてしまう。
「ただ…なんです？」
持ってきた袋が机に置かれ、両手を握られる。
櫻井くんの顔を見ていると、
じわじわと目に涙が浮かんできた。
すると握っていた手を離され、
ギュッと抱きしめられる。
「もー、なんで泣くかな」
呆れられた？優しいから慰めてくれるの？
離れなきゃと思うのに、この腕の中から出たくない。
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はる(プロフ) - みかさん» コメントありがとうございます\(//Д//)/頑張って続きを書きますのでもう少しお待ちください (2019年10月25日 7時) (
レス) id: bdca614633 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 続きが気になりますが、読めません(*´ω｀*) (2019年10月25日 7時) (レス) id: de36f391e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2016年10月11日 0時
