episode.47 ページ48
〜貴方side〜
あれから、どれくらいの時間が経ったんだろう。
いつの間にか当たりは暗くなり、俺は家の前まで帰ってきていた。
ただ、どうしても中に入れない。
「会ったら、また・・・」
また、晴にあんな顔をさせてしまうかもしれない・・・
「何で俺、こんなにあの人のこと気にかけてるんだろう・・・」
人と、それなりの距離を保ちながら今までやってきた俺には、晴の存在が、どうにも苦手で・・・
怖くて・・・・
どういう行動をとれば正解なのか、分からなくなる。
そんなことを考えていると、後から車の音が聞こえ、俺は振り返った。
そこには、買い物から帰ってきた春子達の姿があった。
「おかえりなさい」((ﾆｺｯ
「なんだルイ。出迎えか？」
「はい」((ﾆｺｯ
「その笑顔はいらんな」
春子は、そう言って家の中へと入っていく。
俺はと言うと、春子の代わりにロブ達と買い物袋を家の中へと運んだ。
リビングには、すでにご飯が用意されており、晴とレンは席に着いて待っていた。
それからは何時も通りだった。
夜ご飯を皆で食べ、
ロブとフミエを見送り、
晴がレンを風呂に入れ、その後、俺は一人で入り、
春子のコーヒーを入れて、
皆がいないリビングのソファーに座りボーッとする。
もう、これ以上何も変わらない。
はずだったのに・・・
「ルイ、いるか？」
リビングに顔を覗かせたのは、レンでも春子でもなく、俺が今一番会いたくない人物だった。
「晴さん・・・」
「お、起きてた〜」
ホッと一息ついた晴。
俺は、何を話したらいいのか思考を必死に巡らせる。
すると、
「あ、あのさ・・・
ルイが嫌じゃなければ、今日俺と一緒に寝ないか？」
「晴さんと？」
「あぁ」
「レンじゃなくていいんですか？」
「お、俺は、お前と寝たいんだ！ダメか？」
一緒に寝るだけなら・・・
でも、俺はレンじゃないから。
また、晴を傷つけるかも・・・
「やっぱり嫌だよな・・・」
「嫌って訳じゃなくて・・・」
言葉を詰まらす俺を、晴は真っ直ぐ、目をそらさずただ黙って見つめ続けた。
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大花-おうか- - 設定が私好みです。一気に読んでしまいました。続き待っていますね。 (2020年9月24日 18時) (
レス) id: 2b8f646ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - 無黎-Mukuro-さん» 教えて頂きありがとうございました！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
無黎-Mukuro-(プロフ) - 突然失礼します。一番最初のepisode6の犬の名前、クォークとレプトンですよ (2018年4月1日 12時) (レス) id: 8353a21b69 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - ロゼさん» 私もアニメからハマったんですよ！凄く面白いアニメですよね！！更新、全力で頑張らせて頂きます！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - Sakuraさん» 夜も眠れない程楽しみにして下さっているんですね！うわぁー！！嬉しいです！！(´>∀<｀)この二人の今後の展開にも、是非期待して頂けると嬉しいです！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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