episode.44 ページ45
朝食を食べ終え、ロブとフミエ、そして春子は、買い物に出かけるらしく、車に乗って街へと向かった。
レンは、いつも通り犬たちと森に遊びに行ってしまい、今、家の中は俺と晴二人っきり。
気まずい。
凄く気まずい。
俺は、とにかくこの空気の中から抜け出したくて、口を開いた。
「晴さん、俺も外で遊んできます」
家に入れば、ずっとこの空気の中だ。
流石にそれはキツい。
座っていた椅子から降り、リビングのドアに手をかけると、
「ルイ・・・」
後から、名前を呼ばれ、咄嗟に振り返り、晴と目が合う。
咄嗟に振り向いたものの、空気はさっきよりも気まずい。
そして、続く沈黙。
呼び止められたんだよな・・・僕・・・
「あ、あの・・・」
「春子さんから全部話は聞いたよ」
「あ・・・アハハ・・・」
一体何を言われるんだろう・・・
二人を見ていたことが気持ち悪いと言われるのだろうか・・・
それとも、レンの弁当を盗んだと・・・・
俺は自然と一歩、後ろに下がりドアのブに手を置く。
「ごめん！」
「え？」
俺の間抜けな声が静かな部屋に広がる。
目の前には、俺に頭を下げる晴の姿がある。
「えっと・・・どうしたんですか？」
「俺、お前にスゲー酷い態度とってた！
ホントにごめん！」
何度も、何度も頭を下げる晴。
「僕なんかに頭を下げないで・・・下さい」
どうして・・・
なんで・・・
晴は悪くないじゃないか・・・
俺が説明をしなかったのが悪いのに・・・・
なのに・・・
「ホントにごめん・・・」
どうして・・・
そんな苦しそうな、悲しそうな顔をするんだ・・・
俺は握っていたドアノブを捻り、ドアを開けた。
「春子さんから聞いたこと、全部忘れて下さい。
態度も今までと同じように、僕のこと無視して頂いていいので」
晴に背を向け、部屋を出る。
『お前が余計な事をするな！
お前が動くと余計に面倒事が増える！！』
父さんがよく俺に言っていた。
「ホントにその通りだ・・・』((ﾎﾞｿｯ
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大花-おうか- - 設定が私好みです。一気に読んでしまいました。続き待っていますね。 (2020年9月24日 18時) (
レス) id: 2b8f646ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - 無黎-Mukuro-さん» 教えて頂きありがとうございました！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
無黎-Mukuro-(プロフ) - 突然失礼します。一番最初のepisode6の犬の名前、クォークとレプトンですよ (2018年4月1日 12時) (レス) id: 8353a21b69 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - ロゼさん» 私もアニメからハマったんですよ！凄く面白いアニメですよね！！更新、全力で頑張らせて頂きます！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - Sakuraさん» 夜も眠れない程楽しみにして下さっているんですね！うわぁー！！嬉しいです！！(´>∀<｀)この二人の今後の展開にも、是非期待して頂けると嬉しいです！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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