episode.42 ページ43
「はぁ？！昨日の夜も？！
いやいや！でも、俺がレンって呼んだら、返事してたし、声も雰囲気も一緒で・・・」
「その時、顔はちゃんと見えていたのか？」
「いや・・・ボヤけてちゃんとは見えてなかったけど・・・」
「着替えを持って行ったのも、タオルを変えたのも、全部ルイだよ」
嘘だろ・・・
なら、手を握ってたのも・・・
ルイってこと？
「春子さん、ルイは？」
「まだ寝てるよ」
「そっか・・・なら、俺が起こしに行ってくる」
リビングから出た俺は、ゆっくりゆっくりルイの部屋へと向かう。
何も知らなかったとは言え、俺、アイツにスゲー酷いこと言ったよな・・・
振り返られる、あの日俺が言った言葉・・・
『そんなに放っておいてほしいなら、もう、お前とは関わらねーから』
それから、アイツと会っても話さない。
目も合わせない。
そんな事を続けてた。
『器用に見えて、アイツは本当に不器用な奴だからな』
嫌。不器用すぎだろ・・・
ルイの部屋の前に着き、俺は呼吸を整えてからドアを叩いた。
((ｺﾝｺﾝ
「ルイ、起きてるか？」
「・・・」
返事はなく、動いてる気配もない。
「ルイ、入るぞ」
扉を開け中に入ると、ベッドにルイの姿はなく、その代わり窓が開かれていた。
開いた窓からは、冷たい風が吹き込み、俺の頬を掠める。
「アイツ何処に行ったんだよ・・・」
窓から外を見ると、そこは家の裏だった。
そう言えば・・・
周りをキョロキョロと見ると、
「やっぱり・・・」
見覚えのある木の上にルイの姿があった。
ルイはコチラに気づいていないのか、登る朝日を見つめている。
レンとは違う雰囲気を持ったルイ。
何故だろう。
そのに居るはずのルイが、凄く遠い存在に感じてしまう。
アイツのことをもっと知りたい。
傍にいてやりたい。
もっと色んな顔がみたい。
俺は、自分の胸に抱くこの感情に不思議と喜びを感じた
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大花-おうか- - 設定が私好みです。一気に読んでしまいました。続き待っていますね。 (2020年9月24日 18時) (
レス) id: 2b8f646ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - 無黎-Mukuro-さん» 教えて頂きありがとうございました！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
無黎-Mukuro-(プロフ) - 突然失礼します。一番最初のepisode6の犬の名前、クォークとレプトンですよ (2018年4月1日 12時) (レス) id: 8353a21b69 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - ロゼさん» 私もアニメからハマったんですよ！凄く面白いアニメですよね！！更新、全力で頑張らせて頂きます！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - Sakuraさん» 夜も眠れない程楽しみにして下さっているんですね！うわぁー！！嬉しいです！！(´>∀<｀)この二人の今後の展開にも、是非期待して頂けると嬉しいです！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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