プロローグ ページ1
俺の両親は、本当に最悪だった。
日本人ながら、海外で働くことで身体的ストレスがあったのか、知らないが
母は、毎晩、他の男と出かけ、
父は、酒を飲み歩き、酔って帰ってくる。
まだ4歳だった俺は、そんな二人の姿を見て、毎日泣いて過ごしていた。
そんな俺の声を煩いと、酔って帰ってきた父は、毎日毎日、俺を殴りつけ、蹴り飛ばし、痣ができるまで痛めつけた。
そんな生活を続けるにつれ、俺は自分を守る一つの手段を見つけた。
それは、、、
「おかえり、父さん」
「なんだ、出迎えか?ヒクッ」
「うん!」
笑顔を振りまき、言うことを聞く完璧な子供を演じること。
いくら殴られても、蹴られても、文句を言わず、泣きもせず、ただただイイ子を演じる。
それが幼い自分を守る唯一の方法だった。
それから2年後。
俺は、施設へと入れられた。
記憶のない少年を演じ同情をかう。
もちろん、その施設でだって、周りからの評価は完璧。
「ルイは、本当に偉いな」
「本当に賢い子ね!」
「あはは、ありがとうございます!」((ニコッ
仮面を被り、偽りの自分を演じきる。
今までやってきた事だから、そう苦痛でもなかった。
そして、その施設で出会ったレンと言う少年。
彼の存在は、俺にとって目障りなものだった。
何故かって?
そんなの決まってる。
彼は俺と違って強い。
何をされても、どんな対応をされても、自分を持っている。
俺は、そんな彼の姿に目を背けるしかできなかった。
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大花-おうか- - 設定が私好みです。一気に読んでしまいました。続き待っていますね。 (2020年9月24日 18時) (レス) id: 2b8f646ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - 無黎-Mukuro-さん» 教えて頂きありがとうございました! (2018年4月1日 19時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
無黎-Mukuro-(プロフ) - 突然失礼します。一番最初のepisode6の犬の名前、クォークとレプトンですよ (2018年4月1日 12時) (レス) id: 8353a21b69 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - ロゼさん» 私もアニメからハマったんですよ!凄く面白いアニメですよね!!更新、全力で頑張らせて頂きます! (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
ユピノン(プロフ) - Sakuraさん» 夜も眠れない程楽しみにして下さっているんですね!うわぁー!!嬉しいです!!(´>∀<`)この二人の今後の展開にも、是非期待して頂けると嬉しいです! (2018年1月15日 23時) (レス) id: 43edebc781 (このIDを非表示/違反報告)
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