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やってきたスター ページ21

side 金村A




足を引っ張る




それだけは一番嫌いやった



チームプレーを経験したことが無かった私は体育の授業とかの時特にそれを心掛けていた


目立たないようにいきたい



何かされるのも、するのも面倒くさい



自分の表向きではそうだったけど、本音はただ自分が弱くて立ち向かう勇気が無かったのかもしれない



初レッスンから丁度一週間経った日曜日の今日。



今日は初めての1日練習だと聴き緊張しながら電車に揺られてきた



この一週間、一応ダンスレッスンがほぼ毎日あったがグループごとだったため、私が本来行くべき日は2日程しかなかった


それでも他のグループが練習の時でも遅れを取りたくなくて、金内君や向井君、そして何故か仲良くなった小柴君に教えてもらった



年齢差なんか関係無く、テレビで言っている通り入所順なのだと実感させられた


朝から昼に掛けて学校







休み時間はウォークマンで曲を聴きながらダンスの位置などを頭の中で確認



普段、その時間にしていた自主勉は廃止して授業に一点集中させた



そんなジャニーズ漬けの一週間だったものの、レッスンに平野君と永瀬君が来ることは一度もなかった



そして、もう一つ不思議なことがある


何故か余分に空いているポジション


2人分とは思えない


少し不思議に思うぐらいだったがまさか誰かもう1人入ってくるとは思ってもみなかった



伊織「Aくん!」




「あ、伊織」





丁度、同じく兵庫住みの伊織と同じ電車に乗っていた




この経った一週間で、小柴君こと、陸のおかげもありチビJrとも親交を深めることが出来た





伊織や柊和はチビという程小さくは無いけど彼らはギャンスタ達とは違って遠慮せずズバズバ指摘してくれる



といっても、藤原君とか楠本君は結構言ってくるけど


みんな「Aくん」と、最早男の様に気兼ねなく接してくれる




一番の問題だと思っていた、「女」という壁には難なく乗り越えられた






伊織「えー…と、さめ?」


「セイム」



「あー」



首を縦に振り、分かったように接しているけれど実際は初耳だっただろう



同じ電車に乗る伊織と私はこうやって勉強を教えることも度々あった



顔が良くてもアイドルとして芽は出ない



もっと個性を出していかなければいけない



その一つとして、勉強も大切なもの






唯一勉強が出来る私は、


最近伊織に電車内で勉強を教えている

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設定タグ:関西ジャニーズJr. , 紅一点 , 青春   
作品ジャンル:タレント
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作者名:柚月 | 作成日時:2015年12月5日 0時

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