蒼い陽 Aoi_Haru (ページ22)

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やってきたスター 2 ページ22

「ちなみに意味分かってるん？」

伊織「知ってるに決まってるやん！！

…えっと……防犯のやつやろ？」

「それセコム」

「ナイスツッコミ、あざす」

もしかして、伊織は紫耀と並ぶ程の天然なのかもしれない

最近うっすら思っていたがそれは予想通りみたい

伊織「あ、でも円周率分かるもん！3.14159265358979…」

益々謎が深まっていく

伊織「Aくん何類が好き？」

「……類？」

伊織「俺は両生類かな～？

だってさ水中と陸上をどっちも体験出来んねんで？」

伊織ワールドが炸裂する中、無事レッスン場まで着きました

?「Aや～～」

後ろからお馴染みのハスキー声が聞こえ、思わず振り返ると和也と大地君の姿が現れた

和也「めっちゃ久々やな～」

和也とは昨日もレッスンで一緒だったが、大地君やリチャード君達はクリコンに向けて大学で単位を取り貯めていたためギャンスタ＋私の個別レッスンはあれから一回も無くメインとチビJrの通しの練習しか無かった

お気付きかもしれないが、少し変わったことがあった

「和也、寝癖ついてる」

和也「えー、電車で寝てもうたからかな～」

皆を下の名前で呼ぶようになったこと

もちろん、年上の方は君付け

和也とかは同い年だから呼び捨てでタメ語

下の子達もタメ語で呼び捨てになった

本当のジャニーズのルールとしてはNGだが、全員が気を遣ってしまっては良い公演には出来ないという先輩方の熱い思いからだった

大地「今回、大喜利的なのやるんやって～」

伊織「え、そうなん？

和也君面白いこと言ってな？」

和也「いや、伊織も言わなあかんやん！」

こんな微笑ましい会話を大地君と聴きながら、楽屋には行かずレッスン部屋に直行した

楽屋とはいってもほとんど文一君や龍太君、なにきん４人が主に使用していて他のメンバーはあまり使わなかった

荷物はレッスン部屋にあるそれぞれに用意された棚に置くため本音を言うと楽屋を一度も使ったことはなかった

丈一郎「大地大地！！あ、お前らも来たんか！」

和也「丈おはよーさん」

ほんわかした和也の返事とは裏腹に、何か困惑したような表情の丈君

その回りにいたリチャード君やチビJr.達も同様の表情をしていた

「…なんかあったんですか？」

丈一郎「進藤さんから聴いたんやけど、来週オーディションするって…」

大地「え、関西Jrの？」

と大地君が聞き返した声に丈君が深く頷いた