やっぱり君が好き (ページ38)

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次の日には検査をして退院できた俺。早く涼介のところに行きたくていきたくて仕方なかった。

｢ふふっ｣

hk｢……大ちゃんにやけすぎ｣

今日はヒルナンデスの収録。それが終わり楽屋の中
俺はひとりニヤニヤと荷物を詰めていた。

なんてったって、今日は。

涼介のお見舞いに行くんだっ！

有難いことに仕事で予定がいっぱいいっぱいだったけどやっといけるんだ！

みんなで行くのは今度だから今日は俺一人でお見舞いに行く。

ササッと準備をして

｢んじゃっ！またな！｣

そう言って楽屋をあとにして足早に涼介の病院に向かう。

……………………

｢…………久しぶり。……涼介｣

あの日以来、来ることのなかった病室。あのころと変わらず真っ白な部屋に涼介はいた。

あのころと違うのは少し痩せた涼介と、たくさんの機会に繋がれていたけれど今は涼介がすやすやと眠っているだけだということ。

パッと見ただけではもう、すぐにでも目が覚めてしまいそうだった

｢ごめんな、来れなくて。｣

久しぶりに見た涼介に思わず涙が出そうになる

｢俺、記憶が戻ったんだ。｣

涼介のことも、全部思い出したよ

俺は、お前が好き

｢俺はお前以外やっぱ考えられないわ｣

涼介のいない世界なんて想像したくもない。

｢ごめんな、俺のせいでこんな目にあって……｣

｢あの時。俺が財布なんか忘れてなかったら、信号をよく見てたらっ、……｣

なんてタラレバが何度も何度も頭に浮かんだ。

だけどそんなこと考えても過去が変わるわけでたない。

だから、俺に出来るのは信じて待つこと。

涼介が目を覚ましたらたくさん謝って

これでもかってくらい甘やかしてやるから

だから早く目を覚まして