やっぱり君が好き

story 82 ページ32

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あれから数日たち俺と知念のオフがちょうど重なった今日



映画を見に行くことになった。



記憶をなくしてから始めていく映画






｢……で、結局何みんの？｣



ch｢ん？……これ｣





それは有名なアニメの映画で俺も知ってるアニメだった



と言うより知念に勧められてみただけだけど、俺もこの映画見たかったから割と楽しみだったりする






｢俺もこれ見たかったんだよ｣





と言えば





ch｢でしょ？｣





なんて言って得意げに笑う知念が可愛らしかった。





｢じゃぁ始まるまで少し時間あるしなんか食べ物でも買うか｣



ch｢そうだね。｣







そしてレジの列に並んでいると知念が






ch｢ね、カップルジュースでも頼んでみる？｣





ニヤッと笑って放った知念のその言葉








それは知念にとって冗談で、さりげなく言った言葉だったけれど







俺は








頭を鈍器で殴られたような衝撃を感じた。



それと同時に俺の知らないことばかりが頭に流れ込んできた









｢…………ぇ、はっ、…？｣









"……大ちゃん、知念と来たらカップルジュース頼んだら…？"

"んなもん頼めるか！"








"俺……山田が好きなんだ"

"すきっ、……大ちゃんがすき。"








"おまっ、ほんとにいい嫁になるわっ！"

"なっ！よっ…嫁ってっ"









｢ぁ、……あぁ、っぅ、…｣









"大ちゃんって呼ぶのやめない？"

"…っ、ゃ……むりっ！"








"涼介ー！"








"だいきっ…！"







"…え？"









｢……っあ、ゃ…だ、っ！｣






ch｢だいきっ！？｣








｢…………りょぅ、っすけ……｣





そこで俺の意識は途絶えた。

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